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アルファ5のデザインは、ジウジアーロこそ既に去っているものの、初代同様イタルデザインが担当。

直線基調だったボディラインは流麗なクーペフォルムになり、2人乗りから4人乗りになったが、デロリアンの特徴であるガルウイングは現代版であってもアイコニックな装備として踏襲されている。



映画でのデロリアンは時速88マイル(約141km/h)に達した際に一定量の電流を流されるとタイムトラベルができるが、アルファ5は停止状態からわずか4.35秒で88マイルに達する。

最高速度は時速155マイル(約249km/h)。次元転移装置は備わっていないものの、あっという間にドグが設定した速度に達するため、落雷や切れた電線にはつい注意したくなる。



現状はまだ大まかなスペックと画像が公開されたのみで、実車は今年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンス(カリフォルニア州ペブルビーチで毎年開催される自動車ショー)でお披露目されるという。

そういえば映画の舞台もカリフォルニアの架空の街、ヒルバレーだった。お披露目の場所選びも、ロバート・ゼメキスばりにニクい演出ではないか。



もちろん直線基調の、あのデロリアンもカッコいいが、21世紀ver.のアルファ5も美しい。

果たしていくらで販売されるのか? 未来に“戻ってきた”デロリアンPART2の詳細を、心待ちにしよう。

籠島康弘=文

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