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ハズしにピッタリな「ナイトロ」

ダッジ「ナイトロ」(2007年6月〜2012年12月)

ダッジ「ナイトロ」(2007年6月〜2012年12月)


3代目ジープ・チェロキーのプラットフォームを使い、ダッジブランドのSUVとして開発されたのがナイトロ。3代目チェロキーより一足早く日本へ導入された。

大きく張り出したフロントフェンダーやスクエア基調のボディこそチェロキーに似ているが、ダッジ独特の十字グリルが強烈な個性を放つ。



全長約4.6m×全幅約1.8mと現行型トヨタ・RAV4とほぼ同サイズだから、日本でも十分取り回しやすいサイズ。

これに3.7Lエンジンと5速AT、シンプルなパートタイム式4WDが搭載された。

チェロキーにないワザとしては、最上級グレードのみラゲッジフロアが引き出せるから、そこに腰掛けて波を待つ、なんてこともできる。人気のアメ車SUVの中でも、ハズしの一台にピッタリじゃないだろうか。


街乗り中心だけど遊び心も忘れない「パトリオット」

ジープ「パトリオット」(2007年8月〜2013年5月)

ジープ「パトリオット」(2007年8月〜2013年5月)


今でこそレネゲードやコンパスと、日本で乗りやすいコンパクトなSUVをラインナップするジープだが、その始まりはパトリオットから。

全長約4.4m×全幅1.8mと、3代目チェロキーよりひと回り小さなサイズに2.4Lと、当時のジープとしては小排気量なエンジンを搭載してデビューした。

ちなみにトランスミッションは日本のジャトコ製CVT。

ちなみにトランスミッションは日本のジャトコ製CVT。


基本的に前輪のみで走り、必要に応じて後輪も駆動させるフルタイム式4WDで、4WD固定も可能なシステム。街乗り重視ではあるけれど、ジープだもの、悪路だってもちろん走れるぜ、という1台だ。

グレードの2つ「スポーツ」には汚れに強いシート生地が採用されたり、もう1つの「リミテッド」グレードにはリアゲートを開けると外へ向かって音楽を流せる専用スピーカーが備わるなど、遊びの相棒としてもオススメだ。

もはや名作多目的車の域に達した「カングー」

ルノー「カングー」(2002年3月~2009年8月)

ルノー「カングー」(2002年3月~2009年8月)


商用車がメインだけれど、週末の遊びにも使える車として誕生したのが初代カングー。

全長約4m×全幅約1.7mだが、全高は1.8mを超える。そんな背高ワゴンは、本国フランスでは郵便局やパン屋、配達業などにも使われるため、“道具”感が強く、それが遊び好きの日本人の心をくすぐりヒットした。



頭上には飛行機のようなオーバヘッドコンソールが備わり、後席を折り畳めば遊び道具を満載できる。

床は樹脂製だから水に濡れたままのギアの投げ入れておくことが可能で、後席は両側スライドドアだから荷物も載せやすい。跳ね上げ式のリアゲートのほか、左右に開くバックドアも用意された。

もうすぐ3代目が日本デビューする予定だけれど、サイズは随分大きくなったようだ。最新のカングーも楽しみだけど、コンパクトサイズの初代カングーも、やっぱり可愛いんだよなぁ。

籠島康弘=文

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