▶︎この記事の画像ギャラリーを見る ここ数年はヤングタイマーと呼ばれる1980〜’90年代の車が人気。大電動時代を目前に「個性的で自分らしい一台を!」ってことなのだろう。
いやでも待てよ、故障の心配もグッと下がる2000年代(’00年〜’10年)にも、個性溢れる名車はたくさんある。
その中から今回は、個性が強く、そのせいか短命に終わった迷(名)車5台を紹介しよう。
1.宇宙船みたいなルノー「アバンタイム」
![「アバンタイム」(2002年11月〜2005年10月)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/1ea555696d53dc7e998edf7b6a881624d76ad442.jpg?w=850)
「アバンタイム」(2002年11月〜2005年10月)
ミニバンのようなフォルムなのに2ドアクーペ。ボタンをひとつ押せば巨大なガラスルーフと窓ガラスが同時に開いて、ほぼカブリオレ状態になる。
インテリアも独特で、インパネ中央に横長ディスプレイと、運転席の奥に横長ディスプレイがある程度のシンプルさで、ちょっとした宇宙船感が漂う。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/938dce2e2aa92c16e1fb6b9aed073faedd2782f9.jpg?w=850)
21世紀が始まってすぐに、ルノー的“21世紀の高級車像”を示したのだが、残念ながら販売は低迷。
しかも製造を請け負っていたマトラ社(他事業も行っていたコングロマリット)が自動車事業から撤退を決めたため、わずか2年ほどで生産終了に。
総生産台数はたった約8000台、そのうち日本で正規販売されたのは約200台という激レア車だ。ちなみに日本第一号は元横綱の曙さんのもとに納車されたとか。
2.ブサカワ顔のフィアット「ムルティプラ」
![「ムルティプラ」(2003年4月〜2007年10月)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/c4d5c2c753f95f90ca1e9a5081d779d0fb73b5fb.jpg?w=850)
「ムルティプラ」(2003年4月〜2007年10月)
ウナギのようなブサカワ顔がまず周囲の目を惹くが、縦横比も実は不思議。
全長は4005mmとトヨタ「アクア」くらいなのに、全幅は「アルファード」なみの1875mmもある。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/44779439afe3c0e082ceb31424d50acf1462e2e0.jpg?w=850)
ドアを開ければさらに独自の世界が炸裂している。シートは前後とも横に3座並ぶ6人乗り。
1脚ずつ独立していて、6人みんな公平かつ窮屈な思いをせずに座れる。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/bcb4f4837abd358acfdcf5af948e4a6ae12d4151.jpg?w=850)
日本に正規輸入されたのは5速MT車のみ。シフトレバーが生えるインパネの形状も、水平とかシンメトリーとか一切無視したようなデザインだ。
後期型で顔がフツーになってしまったが、この車を狙うなら、やはり前期型のブサカワがオススメだ。
3.グラチェロより上のジープ「コマンダー」
![「コマンダー」(2006年5月〜2009年10月)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/10a37d6afe47708f61758961213aa125d26561a3.jpg?w=850)
「コマンダー」(2006年5月〜2009年10月)
日本でバカ売れした初代「チェロキー」(1990年〜2001年9月)のように“角張ったジープ”スタイルで21世紀に登場したのが「コマンダー」。
ベースは当時の「グランドチェロキー」で、同ブランド初となる3列シート7人乗りモデルでもある。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/ab1333b5d84b6bed425e32bf2c4e39fcba8a12da.jpg?w=850)
チェロキーの上級モデルとしてグラチェロがあり、さらにその上のモデルとしてコマンダーが開発された。
そのため本革シートが標準装備など装備は充実。エンジンも5.7Lと4.7Lと大排気量のV8エンジンが搭載され、4WDも当時の最新システムが備えられた。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39757/images/editor/cbaa975c27afbf10b928718211fe5d90e6915dbe.jpg?w=850)
残念ながら当時は丸みを帯びたデザインが主流で、末弟のチェロキーでさえフロントマスクが丸かった頃。
またトヨタ「プリウス」を始めハイブリッドカーが一気に時代の主役に躍り出たタイミングのため、大排気量もネックになったか!? わずか3年であえなく販売終了となってしまった。
2/2