古き佳き味わいのカラーダイヤル
前述の2モデルと同じくシリンジ型の針とアラビアンインデックスを配した「クロノグラフ 5172」と「永久カレンダー 5320」から新たに登場した、ローズゴールドめっきのオパーリン文字盤についても触れていこう。
「クロノグラフ 5172」18KWGケース、41mm径、手巻き。929万5000円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109)
「永久カレンダー 5320」18KWGケース、40mm径、自動巻き。1093万4000円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109)
このピンクがかった温かみのあるダイヤルカラーは、往年のヴィンテージウォッチから着想を得たもので、これまでにも「永久カレンダー搭載クロノグラフ 5270」などのフラッグシップモデルで取り入れられている。
独特の雰囲気が漂うローズゴールドめっきのオパーリン文字盤。
ケースフォルムにも目を向けてみよう。
直線的なラグを採用したカラトラバ 5226や年次カレンダー・トラベルタイム 5326に対して、こちらの2本は3重の段差を施したラグによって、やわらかな印象に仕上げている。
ラグ以外にもクロノグラフプッシャーやリュウズの仕上げも非常にきめ細かい。
3時位置に瞬時運針30分積算計、6時位置にスモールセコンドを配した2つ目の手巻きクロノグラフ、そして1941年の誕生以来変わらない特徴的なレイアウトを備えた永久カレンダーと、味わい深いヴィンテージ調のディテールと複雑機構を同時に楽しめる点が興味深い。
希少性が高いパテック フィリップのタイムピースはコレクターズアイテムとしても広く支持されている。
象徴的なカラーダイヤルを携えたクロノグラフ 5172と永久カレンダー 5320は、いずれも将来的にヴィンテージとして語り継がれていく可能性を十分に秘めているのだ。
[問い合わせ]パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター03-3255-8109