誰もが知るタフな腕時計の代名詞、Gショック。その最上位シリーズとして、多くの時計ファンを虜にしてきた「MR-G」シリーズから、1983年登場の初号機を想起させる角型モデル「MRG-B5000」が3月12日(土)より発売となった。
カシオのすべてが凝縮された“角型”
そもそもMR-Gシリーズとは、Gショックの生みの親、伊部菊雄氏が1996年に“大人が着けられるGショック”をテーマにフルメタルモデルとして作り出したもの。
それから数々の名機が登場したけれど、実は“角型”は今回のMRG-B5000が初となる。
ブラックモデル。「MRG-B5000B」 46万2000円/Gショック(カシオ計算機 03-5334-4869)
Gショックの原点であるDW-5000Cの面影が宿っているのは、もうそれだけで気分が上がるが、そこには、単なる懐古主義に収まらないこだわりが詰まっている。
ベゼルは25個のパーツからできていて、各々のパーツを隅々まで研磨して組み上げている。
25個のパーツの中にはシリコン緩衝材やサスペンションパーツが組み込まれている。
百聞は一見にしかず。上の写真で広げられたパーツの細かな研磨仕上げがなされた面構えは、上品にして貫禄まで備わっている。
もちろん、Gショックの最大の持ち味である衝撃吸収力も健在で、それを実現させるための緩衝部品を各所に組み込んでいるというから抜かりはない。
加えて、素材も日本が誇る先端素材を投入。
裏蓋やケース、ボタンなどには64チタンを採用。
ベゼルのトップには、プラチナ並みの輝きを放ち、純チタンよりも約4倍の硬度があるというコバルトクロム合金「COBARION」を、バンドにも純チタンの約3倍の硬度を誇る「DAT55G」を使用するという徹底ぶりだ。
素材だけでなく、パーツごとに研磨された美しいバンド。
タフな素材を贅沢に使いながら、わざわざ細かくパーツを分けて、丹念に研磨して緻密に組み上げる。
これだけの手間暇が、我々の親しんだ角型デザインに詰め込まれて登場したのだから、Gショックファンのみならず、時計ファンにとってもこれは一大事。
シルバーモデル。「MRG-B5000D 」39万6000円/Gショック(カシオ計算機 03-5334-4869)
思えば、Gショックがファッションアイテムとして定着した’90年代、そのトレンドアイコンの一人は、映画『スピード』のキアヌ・リーブスだった。
その時代から、「Gショックといえば、キアヌが着けてた“角型”」というファンは多いだろう。
あれから約30年、あの頃と同じロマンと、あの頃よりも多くのこだわりが詰まったMRG-B5000は、いい大人になった今こそ選ぶべき“角型”だと思うのだ。
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