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2022.03.16

ライフ

ニューヨークの「ノア(NOAH)」が“牡蠣再生プロジェクト”を支援するワケ



ニューヨーク・ロングアイランド出身で「ノア(NOAH)」のオーナー、ブレンドン・バベンジンにとって、近海で揚がった海産物を食すことは日常のひとコマだった。

だから「港で獲れた牡蠣や魚が食べられなくなったのは不自然。よほど汚染が深刻なのだろう」と言う。

ニューヨーク港の海洋汚染がひどい。生息する海洋生物が激減するほどに。そこで2014年に非営利組織「ビリオン・オイスター・プロジェクト(BOP)」は立ち上がった。

「牡蠣10億個再生プロジェクト」を意味する同組織は、海水の浄化力を持つ牡蠣を増やし海をきれいにすることを目指す。

 

牡蠣をキャラクター化した「オイスターマン」が胸に宿るBOP支援アイテム。2035年までの目標達成を掲げるプロジェクトの存在やその意義を広く知ってもらうためにも、バックにはコニーアイランドやウイリアムズバーグといったBOPの活動拠点をプリントで記している。7150円/ノア(ノア クラブハウス 03-5413-5030)


「ニューヨークの海は死んでいない。ロッカウェイのビーチの沖合でクジラがブリーチングする光景に出会うと、本当にそう思う」と言う彼の率いるノアはBOPに賛同。

BOPとのコレクション製作やチャリティイベントを催し、支援金を寄付するなどの惜しみないサポートを展開している。

草間智博(TENT)=写真 小山内 隆、増山直樹=文

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