正義のオートミール●何かと話題のオートミールだけど、実際、どんなメリットがあるの? そもそも美味しいの? 「30〜40代、男、リアルな生活」をフィルターに、オートミールの正義を紐解いてみーる。
10年前のボディビル界では、「
ダイエット中の炭水化物はオートミール」が常識だった。
しかし、玄米や雑穀米をはじめ、米でも体が絞れることが周知されると、わざわざ味の劣るオートミールを好んで食べる人はいなくなったという。
「それでも僕はオートミールに回帰したんですよ」。
そう話すのは、ボディビルダーにして日本体育大学准教授のバズーカ岡田さん。減量や栄養摂取のために米を好んで食べていた岡田さんがオートミールを再評価する理由とおすすめのレシピを聞いた。
話を聞いたのはこの人! バズーカ岡田(岡田 隆)●42歳。日本体育大学の准教授を務めるかたわら、現役のボディビルダーとして全日本選手権などにに出場。また「バズーカ岡田」の異名でテレビや雑誌などに出演。公式YouTubeチャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」はチャンネル登録者数24万人以上。3月9日(水)には『最高の除脂肪食』(ポプラ社)を発売。
オートミールってそもそも何?
オートミールとはイネ科の燕麦(オーツ麦)を原料とし、もみ殻を取り除いて加工したもの。欧米では1800年代から栄養価の高い朝食として愛されてきた。
牛乳で煮てお粥状態になったオートミールにバナナやフルーツをトッピングし、シナモンパウダーやはちみつをかけるのが伝統的な食べ方だが、フルーツやナッツと一緒にヨーグルトに混ぜたり、グラノーラバーに加工したり、特にアメリカでは食べ方のジャンルは広い。
一方、日本では独特な発展を遂げ、水と一緒に“レンチン”し、炒飯やおにぎりのように「米化」する食べ方が人気だ。
岡田さんは「味は米のほうが数倍美味しい」と米化ブームには乗らないが、それでも米よりも勝るオートミールのメリットを享受するため、再びオートミールに戻ってきた。
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