ルールブックにとらわれない“ヴァージル効果”
こんな「クーペなんだけどオフロードカー」といえば、先日紹介した
ポルシェケイマンの「By S 987C」や、アルファ・モータースの「ジャックス」など、最近ちょっとキテる気がする。
そんな空気を読み取れたのは、畑違いのヴァージルがいたからこそだろう。
キャビンを覆うようにパイプが組まれていて、そこにルーフラックやオフロードライトが備わる。
さらに後付け感を出すためだろう、ビスうちされたオーバーフェンダーに、鉄チンのようなボディ同色のアルミホイール、丸いパイプ状のサイドステップなど、ラグジュアリーブランドである従来のマイバッハにはないアイテムが採用されている。
これもやはりルールブックにとらわれない“ヴァージル効果”か。
長いボンネットには、電気自動車の航続距離を延ばすために太陽光発電パネルが備わる。
メルセデス・ベンツは「より良い、より包括的な未来を想像するための異業種間の対話の力を、日々探求するインスピレーションを与えてくれたヴァージル・アブローに感謝しています」としている。
そのヴァージルへの感謝と彼を惜しむ気持ち、ぜひ市販車というカタチにして、我々にも分けてほしい。