【注目②】“日本一危険な国宝”も!
「大山隠岐国立公園(鳥取県・島根県・岡山県)」
鳥取県・島根県・岡山県の3県にまたがる「大山隠岐国立公園」は、
豪快な火山活動や地殻変動、波浪によって侵食されたダイナミックな景観が、ほかにはない魅力です。
例えば
断崖絶壁に建つ仏堂を拝むことも!
鳥取県に位置する三徳山(標高899.9m)の三佛寺にある国宝・投入堂は、神社本殿形式では日本最古級の建造物とされ、その立地から、
“日本一危険な国宝”と言われています。
拝むのは少し離れた場所からですが、そこまでの道のりも、急斜面をよじ登るなど命懸け(笑)。
また、岩の先に夕日が重なると蝋燭(ろうそく)に見えることから名前が付いた、ろうそく岩も、長きに渡る海水などの侵食によって生み出されました。
このろうそく岩のある隠岐諸島は、国立公園としてだけでなく、稀少なアルカリ火山岩による地質やその景観から、2013年に
ユネスコ世界ジオパークにも認定されました。
昨年の夏には、このジオパーク内にスタイリッシュなホテル「
エントウ(Entô)」が誕生し、話題となっています。
「エントウ」が佇む隠岐諸島の島前は、約600万年前の火山活動により形成されたカルデラ地形。
地球が創り出してきた息を飲むような絶景の中で過ごす時間はかけがえのないものになるはずです。
海風や波により、現在も少しずつ侵食が進んでいて、
いつまで見られるかわからない風景というのもロマンを感じますね。
ちなみに、先に紹介した三徳山の参道入り口から、車で約10分程の場所には、高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉「三朝温泉」もあり、ゆったり湯に浸かれば、免疫力や自然治癒力を高めることもできますよ。
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