「オーシャンズ的、2022年ヒット予測」とは…… 「ヒット予測」最終回は、2022年に注目したい、アクティビティのトレンドについて。
コロナ禍により“遊び”のスタイルも変化し、キャンプブームも加速した。
では、次に来るのは何か? メンズライフスタイル誌「ゲーテ」の元副編集長であり、そこでしか手に入れられないモノやコトを提供する会員制サイトを運営する米澤多恵さんに予測してもらった。
語り手は……
米澤多恵●ぴあ(株)を経て、メンズライフスタイル誌「ゲーテ(GOETHE)」の創刊に参画。12年間副編集長として携わったあと、時代の先端を体験する会員制サイト「エピキュリアン(Epicurean)」を立ち上げる。
[2022年アクティビティ流行予測]
① “過酷な”ウェルネスリトリートに注目!
② 会員制○○がさらに活況へ!
③ “和”への回帰がムーヴメントに!
[予測①]過酷な!? ウェルネスリトリートに目が向く
人生100年時代といわれる今、ウェルネスへの関心は高まるばかりです。そのアプローチは、2022年、
滞在型かつカスタム化になる傾向に。つまり、
真のウェルネスリトリートに熱視線が注がれることになると思います。
温泉養生などの考え方は、日本にも昔からありました。さらに近年のサウナブーム、瞑想の一般化などで、心身バランスの取れた“ととのう”状態への理解は、ある程度なされてきたとは思います。
しかしここでいう、真のウェルネスリトリートとは、美しい景色の中でヨガをしたり、オーガニック食材を使った料理をいただいたり、極上のスパを受けることではありません。
ゲストが心身状態の目標を立て、それに到達できるようさまざまなアプローチを提供する、これこそが、真のウェルネスリトリートの役目なのです。
残念ながら、このような施設は日本に存在しないのが現状。例えば、ウェルネスリゾートのパイオニアとして世界に名を馳せる、タイ・ホアヒンにある「
チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート」では、ホテルへのチェックインは自然療法士のヘルス&ウェルネスアドバイザーによる問診から始まります。
地域に根づく伝統とエビデンスに基づいた15種の目的別プログラム(運動から食事療法、生活指導まで)と200種もある施術メニューがあり、ゲストの目標と健康状態に合わせた最善の療法を自然療法士や理学療法士、栄養士が探ってくれるのです。
ダイエットやデトックス目的、心の疲れから病後対策プログラムまで用意されていて、
最短3泊から、2〜3カ月程の長期滞在にも個別プログラムが組まれます。
ゲストの目標によっては、
かなり過酷なプログラムが提案されることも。低酸素トレーニングにカロリーを抑えた食事……。途中で逃げ出す人もいるくらいなんですよ(笑)。
日本にも包括的なリトリートがやって来ることを待ち望んでいますが、自由に海外へ旅ができるようになったら、真のウェルネスリトリートで心身ともにぜひバージョンアップを!
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