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2017.06.09

イベント

第1回イベントレポート!読者がコーヒーの最先端ドリップテクを体験

晴れ渡る休日の中目黒に、オーシャンズスタッフ&読者が集合!


5月のとある日曜日。レジャーにうってつけの雲ひとつない日に行われたのが、第1回目となる「オーシャンズとレジャー」のイベントだ。オーシャンズ読者を新たな趣味にいざなうリアルイベントの記念すべき第1回会場は、中目黒にあるオニバスコーヒー。


お店がこだわるスペシャリティコーヒーについて学び、淹れ方を学ぶためのワークショップなのだ。

編集長・太田も参加!「ぜひ楽しんで下さいね」

編集長・太田も参加!「ぜひ楽しんで下さいね」


プログラムは午前と午後の部の2回行われ、それぞれ10人ほどの読者が参加した。まず最初は焙煎の見学だ。お店の奥にある巨大な焙煎機で、海外から買い付けてきたコーヒー豆に火を入れる。古くはストップウォッチと計算機で温度管理をしていたけど、現在はハイテクな方法になったとか。USB接続されたPCの画面上に、リアルタイムで各所の温度がグラフ表示されるのだ。


「まず12%ほど含まれる水分を飛ばすドライイングをし、そのあと香ばしく煎るんです。メイラード反応という化学変化で酸味や甘みを出すんですね。最新の機器を使えばそのお店独自のレシピで自動処理されるのですが、最終的には職人の勘ですね」


レクチャーしてくれたのが、オニバスコーヒー代表の坂尾さん。日本屈指のロースターとして、世界を回って豆を買い付けている達人だ。パチパチという豆がはぜる音が聞こえたら、クライマックス! 香りを確かめながら、こんがりと色づいた豆を一気に冷やす。参加者からは「おおーっ」という驚きの声があがった。

「焙煎されたコーヒー豆は二酸化炭素を排出します。1〜2週くらいエイジングすることで二酸化炭素が抜けきり、美味しく出せるコーヒーになるんです」

ふんふんなるほど。みなさんも熱心に聞き入っている。続いてはスペシャリティコーヒーを知るためのプレゼンテーション。


「スペシャリティコーヒーは、生産者から飲むまでの流れに透明性がある高品質なもの。身近にある力強い素材だということを知ってもらえればと考えています。そこからさまざまな良いクオリティのものに興味を持っていただけると思います」

さらにコーヒーの豆の種類や製法についても丁寧に説明し、座学は終了。かくして試飲タイムに突入だ。


坂尾さんとスタッフの木村さんが、お店で出すものと同じ工程で手際よくコーヒーを淹れてくれた。その味わいは、苦みがほとんどなく、浅煎りのコーヒー豆本来の風味が感じられるもの。「こんなコーヒー初めて!」「ぜんぜん違う」という感想がそこかしこで聞こえてきた。


聞くところによると、最近のトレンドでは、深くてコクのあるものから苦みを減らし、豆そのものの味わいをしっかり伝えるものが増えているのだとか。

かくして、いよいよドリップを学ぶ時間だ。3人ずつに分かれてそれぞれ体験。今回はトロピカルフルーツのような果実味を備えたグアテマラ産と、柑橘系の爽やかな酸味が身上のルワンダ産から、参加者が好みに応じて選ぶ形式だ。


1杯につき、細かく挽いた13〜13.5gのコーヒーパウダーを「ハリオ」のドリッパー&フィルターにオン。右利きの人は右手にスプーンを持ち、左手で40〜50mlのお湯を注ぐ。スプーンで下からしっかりとかく拌し、蒸らす。


「こういう淹れ方があるなんて、初めて知りました」と参加した40代男性。オニバスコーヒーの流儀は、均一にお湯を巡らせ、均等に抽出する珍しい手法だとか。30〜40秒蒸らしたら、コンスタントにリズムよくお湯を注ぐ。

「注ぎのコツは、腕を使って上下に楕円を描くようにおこなうことです」

20秒毎に40〜50mlのお湯を注ぐ。4〜5回に分け、2分30秒〜3分ほどで注ぎきる。それぞれひとりずつ、レクチャーを受けながら最先端のドリップテクニックを体得していった。


……と、そのころにはもうみなさん打ち解け、いろいろと質問を投げかけていた。「淹れ方によってぜんぜん変わりますね〜」(30代女性)など、積極的に感想を交わす。

イベントの最後は、アイスコーヒーの試飲。18gの豆に150mlのお湯。ドリッパーに氷を事前に入れておき、熱いお湯で薄めるイメージだ。最初に50〜60mlのお湯を注ぎ、ホットと同じように蒸らし、かく拌。その後3〜4回に分け、2分〜2分30秒ほどで注ぎきる。中のコーヒーをしっかり混ぜて急冷する。


「すごくフルーティ!」と驚きの声があがる。アイスコーヒーというより、フルーツジュースや紅茶のような印象だ。

参加者にはオニバスコーヒー特製のコーヒー豆がプレゼントされた

参加者にはオニバスコーヒー特製のコーヒー豆がプレゼントされた


こうして、大盛況のうちに幕を閉じた、第1回「オーシャンズとレジャー」イベント。最後に、当日の模様を動画に納めたので、ぜひご覧あれ。

第2回の「靴磨き」は6月25日(募集終了)に、第3回は「DIY」をテーマに7月30日を予定している。男の休日をさらに豊かにしてくれるテクニックの数々を、楽しく学べる機会。休日に物足りなさを感じている人はもちろん、「さらにアップデートしたい」と考えている人にも、ぜひ注目していただきたい!



■レクチャーしてくれた人
坂尾篤史さん
1983年生まれ。オーストラリアでカフェの魅力に取りつかれ、帰国後バリスタ世界チャンピオンの店でコーヒーの修業。2012年、奥沢にオニバスコーヒーをオープン。トレーニングやワークショップなど行いながらコーヒー農園にも積極的に訪れる。14年、渋谷に『ABOUT LIFE COFFEE BREWERS』をオープン。15年「RATIO coffee & cycle」、16年にオープンし、今回訪れたオニバスコーヒー中目黒店は、駅からほど近い大人の止まり木だ。
住所:東京都目黒区上目黒2-14-1
電話:03-6412-8683
営業時間:9:00〜18:00(不定休)
http://www.onibuscoffee.com


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