川崎市にある小洒落たプランテーションパーク・ソルソファーム。オッサンに新たな休日の趣味を提案する「オーシャンズとレジャー」の第6回目テーマは「カリフォルニアを感じる男のプランテーション講座」だ。
オリジナルの寄せ植えを作り、グリーンのある西海岸テイストのインテリアを実現しよう、という企画である。今回は筆者も実際に体験できたので、その模様も交えイベントの様子をお伝えしよう。
教えを乞う増田 晃さんは、“植物のカッコよさ”を知り尽くしたスペシャリスト。ショップやイベント、オフィス等のグリーンディスプレイを手がけている。さっそく植物作り! といきたいところだが、まずはフレッシュライムの効いたノンアルコール・モヒートの爽快感で喉を潤す。
そして、お待ちかねのプランテーション講座がスタート。大まかな流れは2つで、最初に男心をくすぐるサボテンと多肉植物を寄せ植えし、次にそれを吊るして飾るプラントハンガーを編む。
ということで、まずはこの日の“パートナー”選びから。
種類豊富なサボテンと多肉植物がずらり。ここから気に入ったものを自由にチョイスできる。場もすぐに盛り上がり、あれもいいな、これもいいな、と目移りを楽しむ参加者の皆さん。
「好きなコたちを選んでください。高さのあるもの、質感の違うもの、外に垂れるものなどを組み合わせると味が出ますよ」(増田さん、以下同)
ちなみに筆者の選んだパートナーは、左からキュートなサボテンの「マミラリア」、蓮の花を思わせる「エケベリア」、天然のアクセサリーとも呼ぶべき「グリーンネックレス」。多肉植物は長寿のため、長い付き合いができそうだ。
まずはプランターの底にヤシのファイバーを乗せ、土を3cmくらい敷き詰める。この土は多肉植物専用の水抜けがいいもの。水分は根腐れの原因になるので、サッと抜けていく乾きの良い培養土が適しているとか。また、スコップは植物の隙間に入れやすい筒状タイプにしておくと扱いやすい。
土台作りが完了したら、次に多肉植物の苗を取り出す。ポットを傾けて軽く揉めば、スルリと土ごと抜けるのだ。むやみに力を入れると葉は簡単に取れるため、そっと果肉を支えてあげる。
ここで、トゲトゲしたサボテンにはどうやって触るの!? と会場がザワリ。すぐに専用の手袋があるとわかってひと安心、皆さん笑顔がこぼれる場面も。
あとはプランターに植物を配置し、隙間を土で埋めていくだけ。ポイントは、土のなかに空洞を作らないようにグッと押し込むこと。配置後、ピンセットで土を刺すのも同じ狙いだ。
筆者はなかなか「コレだ!」という見栄えにならずに悪戦苦闘していたが、ミリ単位の微修正を繰り返すうちにちょっとしたアーティスト気分になってきた。これはハマる!
「配置するときのポイントは、葉が重ならないように空間を作ってあげること。余ったスペースには砂利や化粧石を敷いて配色を整えてあげましょう」
この日はお子さんの参加も目立ち、団結してプランテーションに励む一家も。年齢性別を問わずに楽しめるから、家族の週末イベントにはナイスセレクトだ。
こうして次々と寄せ植えの完成! 思い思いのセンスが生きた「西海岸テイストのプランテーション」が勢揃い。お、こんな組み合わせもあったか、なんて発見も。これもイベント参加ならではの楽しみだ。
仕上げにプラントハンガーの作り方をレクチャー。
麻紐を用意し、自分の両手を横いっぱいに広げた2倍くらいの長さにカット。これを4本作ったら、それぞれを半分に折り、起点をS字フックにかけられるよう固く結ぶ。これで下準備は完了だ。
あとはストレートかツイストのいずれかから編み方を選択し、ひたすら編む!!
一糸乱れない編模様を保つには編むごとに力をギュッと加えなければならず、意外にハード。だが、「慣れたら簡単ですよ」という増田さんの言葉を信じて続けると、確かに要領をつかめてくるから不思議だ。特に女性陣は手際がよく、旦那さんたちもタジタジ。
第一号のプラントハンガーが出来上がり、鉢植えがセットされた瞬間は「おおおー!」と会場中から大歓声。ワークショップに夢中になるうち、参加者の間にも一体感が生まれていたようだ。その日知り合った参加者同士が談笑する姿も見られ、イベントは大団円を迎えた!
「水やりは10日〜2週間に一度で十分。水分を与えすぎると、根に酸素が回らずに腐ってしまいます。ツンデレになったつもりで突き放してあげるくらいが元気に育ちますよ」
自分で作った寄せ植えは、どんな姿でも可愛いもの。つい目を惹かれてしまう毎日は、以前よりちょっぴりキブンがよくなるはず。そんな帰ってからの日々が楽しくなる、大満足なイベントとなった! なお、イベントの盛り上がった様子は動画でご覧いただける。是非ともその雰囲気を感じ取っていただきたい。