「キャンプ通ソムリエたちが選ぶ激旨ワイン」とは……キャンプ仲間が皆、ビール党だったら? ちょっとワインを開けづらくないだろうか? そんなアナタに朗報だ。
実は缶ビールのようにグラスなしで飲めるパーソナルワインが、近年充実してきているのだ。しかもクオリティも抜群。そんな新たなワインスタイルをお届けしよう。
教えてくれたワイン通たち | 堀澤和弘さん フランスでのワイナリー従事などを経て、「ムーラ」にて輸入、販売、営業を担当するバイヤー兼マルチソムリエ。夏でも冬でも時間があればリュックひとつでソロキャンへ。 | | 木水晶子さん 「清澄白河フジマル醸造所」醸造長。東京江東区にあるワイナリーで、契約農家のぶどうの個性を大切にしたワインづくりを行う。愛車の95年式パジェロミニ(通称パー子)と最低限の装備で素朴なキャンプを楽しむ。 |
|
「ちょい甘スパークリングを少しだけ飲みたいときにも」(堀澤さん推薦)
近年、アメリカで大人気というのが缶ワイン。金属臭がするのでは?と思いきや、これが全然気にならないというのだ。
「フルーティな甘めのワインを少し飲みたいなんてときは、このスパークリングワインが大活躍。缶ですが、マスカットの華やかな香りをダイレクトに楽しむことができます」。
250mlと飲み干しやすい容量と、瓶と違い多少雑に扱っても割れる心配がないのもアウトドアでは有難い。
「マスカットの語源となっているムスクの香りにはリラックス効果もあるので、ナイトキャップとしてもおすすめです」。
「ナチュラルワインだって缶で楽しめる時代です」(木水さん推薦)
さて続いても缶ワイン。なんと最近ではナチュラルワインまであるのだ。
「黄桃やパイナップルを思わせるジューシーな果実感をしっかりと感じることができる白ワインです。サンドイッチと一緒にランチにも良し、夜のバーベキューではバター醤油で味付けしたじゃがいもや貝類と相性が良いですよ」。
瓶に比べて軽く、ゴミも少ないのも嬉しい。
「375mlの飲み切りサイズなので、ソロキャンや少人数のキャンプでも重宝しています。好評で現在入荷待ちですが、同シリーズのカリニャン主体の赤ワイン(1780円)も美味しいです」。
「ビール感覚で楽しみたい日本産小瓶ワイン」(堀澤さん推薦)
ビール代わりとなるワインを作りたいと、宮城県川崎町にあるワイナリーが2018年から仕込みはじめた330mlの小瓶タイプのスパークリングワイン。
「ホップのような苦味と、ごくごく飲める低アルコール。それでいてナイアガラの華やかな香りと、爽やかな酸を楽しめる辛口です。キンキンに冷やして、瓶のままゴクゴク飲むのが醍醐味です」。
すっきりとした味わいは、焼きそばやソーセージなど、濃い味付けのキャンプ飯と相性抜群だ。
◇
飲みきりサイズのワインであれば、仲間とのキャンプでも気兼ねすることなく自分の好みでチョイスできる! パーソナルワインという新たな楽しみ方をいち早く試してみてはいかが?
「キャンプ通ソムリエたちが選ぶ激旨ワイン」アウトドアで飲む酒は最高!……だけど、キャンプ用のワインはちょっと扱いが定まらない。そこで、ワインを知り尽くしたキャンプ好きのソムリエたちに、“キャンプに持っていくワイン”をアンケート。どのワインもネット購入が可能だ!
上に戻る ※商品によっては完売の可能性もあります。林田順子=文