「ランニング効果をアゲるギア」とは……連載「
Running Up-date」に登場してくれたランナーの足元をカウントしたら、人気No.1ブランドは
ナイキだった。
そんなブランドの中でも“サブ3”目前の実力派ランナーに、とりわけ評判のいいモデルが「ズーム フライ 3」だ。
なぜこのモデルが人気なのか? 4人の愛用者の証言からその秘密に迫ってみたい。
ワインにたとえれば“当たり年”的なモデル
2019年の夏に、その名の通り
シリーズ3代目として登場したズーム フライ 3。
ナイキなどの大手スポーツブランドでは、発売後1年ほどで3から4へ、4から5へとアップデートを重ねるモデルが多い。にもかかわらず、今だ「3」のままシーズンごとに新色をリリースするに留まっているズーム フライ 3は、特例的なレアケースだ。
これはすなわち、同シリーズのなかでも完成度が飛びぬけて高いことの裏返し! ワインにたとえるなら当たり年だ。
では、いったい「3」のどんなところが“当たり”なのだろう。
ランニング歴約10年、アパレルメーカーでECの運営を行う
遠藤孝純さんによると……
「トップアスリート向けのレーシングシューズにあたる『ヴェイパーフライ』や『アルファフライ』なども試しましたが、そのトレーニング用の位置付けである『ズーム フライ 3』がいちばんしっくりきました。
アキレス腱を故障したことがあるので、トップオブトップのモデルだとキツいのですが、かといってペガサスなどのモデルでは物足りなくって。
とても調子が良く、もう何足か買い足しています。色数の少ないスタイリッシュなデザインも都会的で、今履いているものはナイキ バイ ユーを利用して、好みの色にカスタムオーダーしました」。
トップアスリート用と同じ設計のままトレーニング用スペックにダウングレードさせているため、
一般ランナーのレースや速めのランニングにもマッチするというワケだ。
ほかにも、「定番のペガサスシリーズよりもスピードに乗りやすいので、インターバル的なトレーニングに最適。フルマラソンで
サブ3を目指すときはこの一足で勝負します!」(
吹田 郁さん)と、商社勤務のスピードランナーからも熱烈なラブコールを受けている。
2/2