ただし、絶対に「消化の遅い食事」の中で摂取してはいけない。果物と同じように短時間で消化管を下りてくるため、組み合わせを間違えると消化トラブルの原因になるのだ。
したがって、「ファスト(トマト)」と「スロー(パスタ)」を組み合わせた「ファストトマトソースのパスタ」や、「ファスト(トマト)」と「スロー(ピザ)」を組み合わせたピッツァ・マルゲリータなどはNGということになる。残念な話ではあるが、心にとどめておいたほうがよさそうではある。
となると、なにが「消化の遅い食品(スロー)」なのかが気になるところだが、「消化の速い食品(ファスト)」以外のほぼすべてがそれにあたるのだという。つまり私たちが栄養成分を摂取している食べ物の大半が「消化の遅い食品(スロー)」に該当するということだ。
まずは野菜で、生か加熱済みかは無関係(かさが大きいほどよい。繊維が多く含まれるため、消化管で「煙突掃除人」の働きをするからだ)。例外として「スロー」に含まれないのはナスで、これは「ニュートラル」。
「スロー」の食材には、このほか、パスタ、パン、米、ピザ、じゃがいも、とうもろこしなどの穀類、肉、魚、チーズ、卵、豆、豆腐、グルテンミートなどの動物性・植物性たんぱく質、くるみ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、栗、ピスタチオ、ピーナッツなどのナッツ類があります。(131ページより)
ニュートラル=どちらでもない食品
「ニュートラル」は「ファスト」でも「スロー」でも関係なく組み合わせられる食品で、腸の流れを速くしてくれる。
油、酢、にんにく、玉ねぎ、エシャロット、ハーブやスパイス(ただし、カレー粉や唐辛子やパプリカ由来のスパイスは除く)、そして「遅い食品」に入らない野菜、ナスです。
ワイン(赤がおすすめ)、牛乳、砂糖、紅茶、コーヒー、チョコレート(ミルクチョコレートではなくビターチョコレート。カカオ70%以上のチョコレートを選ぶこと)もそうです。(132ページより)
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