では、なにが「消化の速い食品」なのだろう? 著者によれば、ほぼすべての果物は「ファスト=消化の速い食品」のカテゴリーに入るそうだ(ただしココナッツやアボカドなどの例外もある)。
生の果物だけでなく、加熱したものやアルコール漬け、ジャムも同様。したがって、いちじくやナツメ、あんずやプルーンを乾燥させたドライフルーツも「消化の速い食品」と考えていいだろう。
意外なのは、リモンチェッロ(レモンのリキュール)など、果実ベースでアルコール度数の高いお酒も「消化の速い食品」と考えていいということ。それらが「食後向き」とされるのは間違いだというのだ。
お腹いっぱい食べたときには、無色透明でアルコール度数の高いものを飲むようにするといいのだとか。例えばグラッパはブドウ由来だが、発酵の過程で「ファスト」から「ニュートラル」に変わるので、食後に飲んでも心配はないようだ。
果物は1日1回だけ食べるのが理想
果物は、食事から時間を空け、1日1回だけ食べるのが理想です。
午後6時の軽食は、消化の遅い昼食の4〜5時間後、消化の遅い夕食の最低1時間半前ですから、果物を食べるのにぴったりのタイミングです。そして、世界中どこにいても守るべきことがあります。それは、その場所で育ったものを、その場所の気候に合ったタイミングで食べるということです。
つまり、旬のものを食べるということです。(128ページより)
そうすれば、消化もうまくいくようにできているということだ。
なお消化管を30分で通過する「消化の速い食べ物」もあり、はちみつ、緑茶、ヨーグルトがそれにあたる。トマトやかぼちゃ、パプリカ、唐辛子といった意外な食べ物、またカレー粉やパプリカパウダーといった唐辛子やパプリカ由来のスパイスも「消化の速い食品」。
そして、この「発見」から誕生したのが、「アダムスキー式腸活法」における第1の戒律。それは、トマトは健康に欠かせない食べ物だということだ。定期的に、可能であれば毎日でも摂取するべきだという。
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