OCEANS

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Day 8 FRI.
持つべきものは親友。柔軟な発想からヒントを得て、農業にシフト!?

[マーシー]Tシャツ8000円/RHC(RHC ロンハーマン 0120-008-752)、スニーカー2万円/エーエムビー(ハイブリッジ インターナショナル 03-3486-8847) [ジュンヤ]ブルゾン2万2800円/スタンダード カリフォルニア 03-3770-5733、スウェット2万円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン 0120-307-560)、パンツ1万8000円、バッグ3700円/ともにピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690、スニーカー6500円/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)
『明日、空いてる? 波いいっぽいよ』。昨晩着信したLINEは、親友のジュンヤからだ。マーシーの返事は、もちろん「OK」。お気に入りの三国志スタンプを添えたい気持ちもあったが、ここは平静を装って文字だけで返した。
ジュンヤは、長男の保育園時代に知り合ったパパ友だ。ウェブコンテンツや広告デザインを中心に、自らベンチャーを立ち上げたやり手。普段はとぼけたいいやつなのだが、いざというときに親身になってくれる。年下のわりに面倒見が良く、ビストロ開店のときもロゴ作りやホームページの制作など、何かと世話を焼いてくれた。四十を過ぎても友人はできるんだな。
そして寒空の早朝、海に出た。アウターのダブルフェイス素材が肌に心地良く、いつものデニムにもちょっとしたアクセントとなってくれる。波をキャッチする間はもちろん無言。ラウンドを終えると、2年前にサーファーのパパ友たちと行ったサーフトリップの話でひとしきり盛り上がった。
いよいよマーシーが切り出す。「店、閉めたんだ。いろいろ手伝ってもらったのに、ごめん!」「全然、気にしないで。むしろお疲れさま」。既にジュンヤは知っていたようだ。
「お店やめたら、畑どうするの?」「好きだから続けているよ。むしろやめられない」「じゃあ、畑の作物売ってみたら? あれが食べられなくなるの、残念だし」。
そんな発想はどこにもなかった! それでも「好きが仕事になる」じゃん。持つべきものは友だ。ありがとう、ジュンヤ。
着回しアイテム

【3】「マディソンブルー」のジャケット
スーパー100sのラムズウールを両面起毛させたダブルフェイス素材が心地良いハンティングブルゾン。ウエスタンヨークを模した個性的な両胸ポケットが赤×黒チェックに映える。16万8000円/マディソンブルー 03-6434-9133
【14】「リーバイス ビンテージ クロージング」のデニム
ライトインディゴが海男的な、’80年代初頭のリーバイス501復刻版。ノンセルビッジモデルの先駆け。2万8000円/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
「サーフカジュアル“着回し”物語 Season2」とは……
鎌倉市の某ビストロ名物オーナーシェフ・三浦マーシー。オープン当初は大繁盛し、イイ波に乗っていたが、新型コロナウイルスの流行によって客足は途絶え、持続化給付金で糊口を凌ぐ日々。給付額も上限に達し、追い詰められたマーシーは、店を畳むかどうかの決断を迫られる。この難しい大波をいかに乗り切るのか!?
※今回の全着回しアイテムの詳細はコチラ
「サーフカジュアル“着回し”物語 Season2」のDay1~2はコチラ。
「サーフカジュアル“着回し”物語 Season2」のDay3~4はコチラ。
「サーフカジュアル“着回し”物語 Season2」のDay5~6はコチラ。
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遠藤優貴(MOUSTACHE)=写真(人物) 清水健吾=写真(静物) 菊池陽之介、中里真理子=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司=文 大関祐詞=編集・文 UTUWA/AWABEES、3D クロージング ストア=撮影協力


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