驚異のタフネスで知られる腕時計の定番「Gショック(G-SHOCK)」。
「落としても壊れない」という一行の企画書から誕生したこのリストウォッチは開発当初、ビルの3階から時計のコアを落とすという実験を繰り返し、並々ならぬ試行錯誤の末に誕生した。
実際の耐久性はと言うと、アメリカの大型トラックに轢かれてもびくともせず、アイスホッケーのパックになってもへっちゃら。
先日、Gショックの生みの親である伊部菊雄さんを取材するためカシオの羽村技術センターを訪れたところ、帰り際にご本人から「品質保証実験室を覗いて行きませんか?」との提案が。突如訪れた社会科見学の機会、逃す手はない。
お言葉に甘えて実験室に潜入すると、そこでは目を疑う衝撃的な実験が繰り広げられていた……。
「Gショック開発秘話」編はコチラからGショック生みの親の「想い出モデル&普段使いモデル BEST 3」はコチラから1行でまとめた「Gショックの未来予想図」はコチラからGショックを待ち受ける“修羅の道”
品質保証実験室の入口をくぐると、片面にはGショック誕生の軌跡から近年のモデルまでをなぞる資料がずらり。もう一方の壁面には「評価規格総数」と題した試験項目の紹介が。
その試験項目数はなんと、190項目!
発売前のGショックがこんなに多くの試験、否、“試練”を乗り越えていたとは。ただし、品質保証室の阿部さん曰く「これは試験の総数なので、モデルによって項目は異なります」とのことだ。
試験の種類は、Gショックらしさを感じる「外装耐久性規格」といったものから「耐薬品性規格」まで、実にさまざま。さっそく、実際に行われている試験を見せてもらった。
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