薪を追加する時の注意点と上級者の振る舞い
隙間を潰すと炎は上がらなくなる。ゆっくり燃やすためにあえてこのような形にする上級テクもある。薪を追加する際も、火起こしと同じことを意識しよう。上の写真のように隙間がなくなるような置き方をすると、燃焼に必要な空気が入らず、火が消えてしまうこともあるので注意したい。
薪の量は焚き火台の大きさに合わせる。入れ過ぎないようにしたい。よく乾燥した薪は燃えやすい分、燃え尽きるのも早い。調子に乗って足していくと、１束くらいあっという間になくなってしまう。
上級者ほど燃やし過ぎず、かと言って火を絶やさないラインを維持するのが上手い。焚き火をイジり過ぎないことも、上級者っぽく見える振る舞い方のひとつだ。
薪よりも炭の方が燃え続ける時間は長い。BBQなどで余った炭があるなら、焚き火に少し入れてみるのも手。炎は上がらないが、薪よりも火持ちが良く、長く燃え続けてくれる。
薪と炭の燃え方の違いを見比べて把握しておくことも、焚き火上級者への道である。
イジり過ぎると火が消えるだけでなく、焚き火が格好悪くなる！薪の状態や焚き火台次第で多少違いはあるものの、火のつけ方の基本を覚えておけば大抵の場合は対応できるはず。あとは、回数を重ねることこそが上達の近道だ。
次回は、BBQにも便利な炭の起こし方と実用的な使い方をお伝えするのでお楽しみに。
連載「Camp Gear Note」一覧へ「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか？ 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
上に戻る 池田 圭＝取材・文 矢島慎一＝写真 たき火ヴィレッジ＜いの＞＝撮影協力
