「Camp Gear Note」とは…… 日中の日差しは暖かくなってきたものの、日が沈むとキャンプ場の夜はまだまだ肌寒い。
しかし、火を囲んでさえいれば寒過ぎず暑過ぎないこの時季こそ、焚き火のベストシーズン。火のありがたさと楽しさが、存分に味わえる季節なのだ。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 焚き火は火を自在に操れるようになると楽しみが増す。
道具はひと通り揃えたし、着火もスムーズにできるようになった。そんなキャンパーが、焚き火のレベルアップを目指すためには、どのようなポイントを押さえるべきか。
火を焚くことを生業にする男「焚き火マイスター」こと、猪野正哉さんに伺った。
猪野正哉さん●焚き火マイスター、日本焚き火協会会長。10代後半にファッション誌のモデルとしてキャリアをスタートし、30代半ばから「焚き火マイスター」を名乗り始める。ライター、モデルとしても活動しつつ、手軽で楽しい焚き火の普及に尽力している。著書に『焚き火の本(山と溪谷社刊)』。3月に2冊目『焚き火と道具(山と溪谷社刊)』を発売したばかり。
薪には針葉樹と広葉樹の2種類が存在する
「薪」がどちらの樹種か、購入前に考えてみよう。ちなみに写真は針葉樹。
「意外と意識している人は少ないのですが、『薪の種類』を考えて燃やすと焚き火が上達します」。
猪野さん曰く、焚き火の燃え具合には薪の種類が大きく関わってくると言う。普段、何気なく購入し、何気なく燃やしている薪だが、じつはざっくり針葉樹と広葉樹の2種類に分けられる。
店頭では「薪」としか書いていないことも多いが、ポイントを押さえればすぐに見分けられるようになるのだと言う。
では、それぞれの特徴と見分け方について解説してもらおう。
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