看板娘という名の愉悦 Vol.93
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
飲んべえの聖地、赤羽。エレファントカシマシのメンバーが生まれ育った街としても知られる。昨年11月には駅の発車メロディーが同バンドの曲に変わった。
東口を出ると、早くもクリスマスのライトアップが始まっている。
感動したのは1番街の入り口に漫画家・清野とおるさんと壇蜜さんの結婚を祝う垂れ幕が掛かっていたこと。そう、清野さんも生粋の赤羽人だ。
ゲートをくぐって6分ほど歩くと、目指す居酒屋「元祖ホルモン酒場 赤羽店」に到着した。
お酒のオススメは12種類もあるレモンサワーとのこと。
看板娘が「甘酸っぱくて超美味しいです」と言う「自家製ハチミツレモンサワー」(700円・税抜、以下同)を注文した。
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