来場者数、消費ビール数、弁当の数……フジロックのスゴさを数値化してみた

「みんな巨大だって言うけど、フジロックって一体どのくらいの規模なの？」。

フジロック未経験者がそんな疑問を持つのも当然。なぜなら、毎年足を運んでいる筆者でさえ説明するのは難しいから。体験として認識しているけど、実際のところ、大きすぎて正確な規模は想像もつかない。だったら、この機会に調べてみよう！ということで、フジロックのスゴさにまつわる数字をいろいろと調べてみた。

 

・来場者数12.5万人。でも人口密度は50人

まずは、わかりやすいところで来場者数。去年は延べ12万5000人が会場に足を運んでいる（公式発表）。ここ10年の平均値だと、ざっくり10万人強といったところ。

その数を東京でたとえると東久留米市の人口と同じぐらい。つまり、ちょっとした市がまるごと移動してくるくらいのイメージと考えると……スゴい。

毎年述べ10万人以上が集まるが、会場が広大なため実際は結構ゆったり過ごせる。PHOTO：宇宙大使︎☆スター

ちなみに会場の広さは、端から端まで約4km。これは渋谷〜赤坂間に相当する。苗場スキー場の敷地面積は1.96平方kmなので、人口密度は50人程度。来場者こそ多いが混雑指数はそんなに高くない。フジロックがゆったり過ごせる理由がわかるデータである。

 

・17100個の弁当がスタッフのエネルギー

次にそんなフェスを運営するスタッフの数。ちなみに、東久留米市の職員数を調べてみたら556人だった（平成28年度）。それに対してフジロックは2000人以上、ボランティアが300人近くいるというから4倍近い数になる。

「世界一クリーンなフェス」は清掃ボランティアと観客の協力によって守られている。PHOTO：Sara M

そんな彼らには合計で、着替えも含めて7000着のスタッフTシャツが支給され、手配される弁当の数は一食で1900個にも上るんだとか。

フジロックでは、困ったことが起きても必ず誰かが助けてくれる。ゴミもしっかり分別されていて、清潔感がしっかり保たれている。そうした高いホスピタリティを示すのがこの数字ということだろう。実に素晴らしい。スタッフのみなさん、お疲れさまです！