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2018.01.09

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スマートホームを“強引に”実現するボタン・ロボ「Microbot Push」


オッサンの秘密兵器! 37.5歳に贈るハイパー・ガジェットVol.9

日々登場する最新ガジェット。かつて夢見たような機能が満載の製品があちこちで産声を上げている。ただメカ好きのオッサンといえど、昭和世代。なかなか対応しきれないのが事実……。そこで最近登場したハイパーな機能とともにオッサン向けの使い方をレクチャー。さあ、魅惑のテクノロジーの世界へご案内!
「37.5歳に贈るハイパー・ガジェット」を最初から読む

スマートスピーカーの普及に推され、2018年のトレンドキーワードとなりそうなのが、様々な家電をネットワークでつなぎ操作・管理する「スマートホーム」。興味がある方も多いと思うが、スマートホーム化のために現在使っている家電を買い替えるのは、ちょっとモッタイナイと感じてしまうのでは? そこで注目したいのが、既存の家電類を安価にスマート化できるガジェットたちだ。中でも特にユニークな存在と言える、ボタン・ロボ「Microbot Push」を試してみた。

家のすべてを操りたい!! リモコンの心地よさを追求した意外なIoTガジェット

テレビ、エアコンなど、いまや当たり前の存在となっているリモコン。ただ、ほかの家電なら遠隔操作ができるという感覚はまだまだ新しい快感だ。居間の電灯をリモコンで操作が可能な家に引っ越して衝撃を受けた人も少なくないだろう。それだけにスマートフォンで操作ができる家電や、音声で家電の操作ができるスマートスピーカーの存在にはいまだに新しい驚きを覚えるに違いない。
とはいえ、スマートフォンやスマートスピーカーからの操作に対応している家電は、まだまだ限られているのが実情。スマートスピーカーとの連携にも対応した家電向け学習リモコンも人気だが、それだって赤外線リモコンが使える家電の操作に限られる。いちど遠隔操作の快感に目覚めてしまったオッサンならば、やはり家じゅうの電化製品を自在に操ってみたくなるのではないだろうか。そんな野望を叶えてくれるのが、Naranという韓国のスタートアップ企業が開発したIoTガジェット「Microbot Push(第2世代)」(実売価格:約6000円)だ。

動かせるのは“指”一本。あまりにもシンプルすぎる、超小型ロボMicrobot Push

大人の親指を2回り程大きくしたサイズのMicrobot Push。「ボタンを押してくれる超小型指ロボット」というキャッチフレーズの通り、その機能は「ボタンを押す」ことに特化している。Bluetoothでスマートフォンと接続し、専用アプリのボタンをタップすると、Microbot Pushの“指”にあたる部分が伸び縮みする……という、本当にこれだけの仕事しかしないのだ。

操作したいボタンの種類にあわせ「押すだけ(または引くだけ)」や「押してから引く」といった、“指”の動かし方を選ぶこともできるが、とにかく目的は人間の指に替わってボタンを押すことのみ。いたってシンプルなガジェットだが、実際に利用するための設置作業には、意外と手間がかかる。

同梱されているパーツを見れば、設置の手間がなんとなく想像できるはず。まずは、基本的な設置手順を紹介しよう。
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Microbot Pushの“指”と、操作したいボタンとの適切な距離感が設置のポイント

これは、我が家に備え付けられているオートロックの操作盤だ(たぶん超旧式)。

「メインロック解錠」のボタンを押すことで、カギを開けることができるようになっている。このボタンを、Microbot Pushを使いスマートフォンから操作できるようにしてみたい。

最初に行うのは、付属のスペーサーを使い、操作したいボタンとMicrobot Pushの“指”との距離を調整することだ。ボタンと“指”の距離が遠すぎてはボタンを押すことができないし、逆に近すぎるとボタンやMicrobot Pushを破損する恐れもある(それくらい“指”の動きは力強い)。実際に“指”を動かしながら、ちょうど良い高さを決めたら、アプリの設定画面から“指”が伸縮する長さを調整する。

程よい塩梅でボタンが押せることを確認したら、付属の両面テープを使い、Microbot Pushを適切な位置に貼り付ける。

これで設置は完了。ボタンと“指”との程よい距離感を得るための調整は大変だが、いちど設置作業を済ませてしまえば、あとはスマートフォンで操作をするだけだ。スマートフォンとMicrobot PushはBluetooth接続なので、遠隔操作できる範囲は10m程度に限られるが、普通の広さの家なら玄関先でスマートフォンを操作し、鍵を使わず開錠させることができるだろう。約6000円で、旧式のオートロックをスマート化できると考えれば、これだけでも結構お得感があるような気がする。ちなみに、Microbot Push背面の青い丸に触れることでも“指”が動せるので、スマートフォンがない場合でも問題なくボタンを押すことができる。
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