気温に適した服装を選ぶには?
服装指数とは、日本気象協会により提供される便利なサービスの一つで、一日の様々な時間帯(朝・昼・夜)の予想気温を基に、最適な服装の提案をしてくれるものです。
この指数は天気予報に基づいているため、100%の正確性は期待できません。また、人それぞれ体感温度の感じ方が異なるので、この指数は参考程度に留めておき、自分の感覚も取り入れると良いでしょう。
今回は、服装指数ごとのおすすめアイテムを5段階で、それぞれの温度帯でのコーディネートのヒント等を紹介いたします。
気温0度以下~5度 (服装指数 1,2)
0度以下から5度の気温帯では、保温性の高いダウンジャケットやロングコートが主役となります。
アウトフィットにメリハリを出すため、ポップな色のニットセーターやウールのマフラーを取り入れると、冬のコーディネートが一気に華やぎます。
さらに、屋内での暖房の影響で外との気温差が生まれやすいので、簡単に着脱できるアイテムを選べば、体調管理もスムーズに。
厳しい冬の冷え込みには、風を通しにくいウールの厚めのコートやダウン、ボアジャケットなどが必須です。さらに、マフラーや手袋、ブーツといった防寒グッズをコーディネートにプラスすることで、暖かさをキープ。また、起毛加工されたパンツなども、この季節には特におすすめです。
気温5度~15度 (服装指数 3,4)
15度の気温は、季節の移り変わりを感じる時期です。この温度帯では、軽いアウターとインナーを組み合わせて、暖かさとおしゃれさを両立させることがキーとなります。
日中は気温が上がることが多い一方で、朝夕は冷えることが考えられるので、薄手のアウターやレイヤードスタイルを取り入れて、体温調整をしやすくしましょう。
ウール混紡のコートや、ニットのセーター、カーディガン、そしてアクセントにマフラーを取り入れると良いでしょう。
デニムやちょっと厚みのあるパンツと合わせ、さらに防寒効果のあるシューズを選ぶことで、寒さ対策をバッチリと整えることができます。
気温15度~25度 (服装指数 5,6)
20度の気温は、大体春の初め(3~4月頃)や秋の終わり(10~11月頃)を思い浮かべることが多いです。最高気温が20度の日の服装選びのキーポイントは、日中の温度変化に柔軟に対応できるアウターの選択にあります。
ライトジャケットやブルゾンを取り入れると良いでしょう。
長袖のシャツやTシャツを基本に、チノやデニムのパンツと組み合わせることで、季節感を演出します。
足元は、スニーカーやきちんとしたドレスシューズを選んで、スタイリッシュなコーディネートを完成させましょう。
気温25度~35度 (服装指数 7,8)
夏日とは、日中の最高気温が25度を超える日のことを指し、真夏日はその気温が30度以上となる日を言います。
夏に適したファッションは、半袖中心の組み合わせが基本となります。
例えば、シンプルなポロシャツやストライプのTシャツ、ショートパンツなどを選ぶか、または少し個性的なデザインのアイテムで差をつけるかは、好みや場面によって異なります。しかしながら、夏の室内は冷房が効いていることが多く、半袖だけでは寒さを感じることがあります。そのため、長袖のシャツや薄手のカーディガンなど、羽織るものを携帯すると安心です。
足元には、スニーカーや涼しいサンダルなどを選ぶと良いでしょう。
気温35度~40度以上 (服装指数 9,10)
35度以上の高温となる日は、熱中症のリスクが増します。しかしながら、建物の中には強力な冷房が効いており、外との温度差で体調を崩しやすい状況となります。
湿度との戦いでもある夏には、通気性を持つ天然の素材を選ぶことで、汗でのべたつきを軽減し、一日を心地よく過ごすことができます。特に、リネンやコットンは肌触りが良く、涼しげな雰囲気を持っています。
猛暑日のオススメのコーディネートは、半袖Tシャツやキャミソールに、ショートパンツや短パン。
そして、足元にはサンダルやキャンバスのスニーカーを合わせると良いでしょう。
また、紫外線対策として、サングラスや帽子も忘れずに。これらのアイテムをうまく取り入れることで、暑さの中でもおしゃれを楽しむことができます。
気温0度以下~5度のおすすめコーデ
気温0度〜5度は、本格的な防寒対策が必要です。関東や関西では、1月〜2月ごろの特に寒い時期にあたり、日によっては雪がちらつくこともあります。具体的に意識するポイントは、
- ダウンジャケットやロングコートをアウターに着る
- インナーには厚手のニット
- 手袋やマフラー、ブーツなどで防寒対策
です。
アウターが必須となるので、オンオフ問わずに使えるダウンジャケットや厚手のコートなどを持っておくと、何かと便利ですね。
それでは、おすすめアイテムを踏まえたコーディネートを紹介していきます。
黒のダウンジャケットを使ったワントーンコーデ
黒のダウンジャケットに、黒のボトムス・スニーカーを合わせたコーデ。全身をワントーンでまとめているので、スッキリとした都会的な印象になります。
ビジネスのシーンはもちろん、外で活動するアウトドアの場面にもオススメなコーデです。防寒・撥水機能に優れた高機能のダウンは、一枚は持っておきたいアイテムですね。
ハイネックセーターとロングコートでキレイめに
グレーのハイネックセーターに、ネイビーのロングコートを合わせたコーデは、シンプルでキレイめの印象です。全体的に暗めのコーデに、白いスニーカーを合わせることで、抜け感がでてオシャレな雰囲気になります。ロングコートは、体型を縦長に強調するので、スタイルアップ効果も期待できます。
ミリタリー風のナイロンジャケットで大人カジュアルに
ブラウンのナイロンジャケットを使ったカジュアルなコーデ。
ミリタリーテイストのアウターは、シンプルなコーデの上から一枚羽織るだけで、こなれ感を出すことができます。カジュアルな雰囲気ながら装飾の少ないシンプルなアウターは、ビジネスシーンでの着用もおすすめです。オンオフ問わずに使いやすいアイテムです。
ロング丈のダッフルコートでリラックスコーデ
ロング丈のダッフルコートを使った、ゆったりした雰囲気のコーデ。
ダウンジャケットやシンプルなコートを使ったコーデよりも、個性派でかわいらしさのある印象になります。オーバーサイズを選ぶことで、ゆるっとしたオシャレな着こなしに。かっちりした革靴を合わせると、カジュアルすぎず、程よくきっちりとしたコーデになります。
キルティングジャケットで今どき風に
近年人気を集めている、キルティングジャケットを使ったコーデです。
シンプルなアウターよりも、カジュアルな雰囲気になります。黒のアウターにカラーのボトムスを合わせることで、こなれ感がでておしゃれな印象に。キルティングジャケットは、寒い日はコートのインナーとして着るのもおすすめです。
気温5度~15度のおすすめコーデ
気温5度〜15度は、温度調節のできるようにアウターが必須になります。
関東や関西では、11月〜12月・2月〜3月にあたり、朝・晩は冷え込むことが多く、気温差の大きい時期になります。防寒対策に気をつけて、服装を選びましょう。具体的に意識するポイントは、
- 脱ぎ着しやすいアウターを着る
- セーターやカーディガンをインナーに
- 防寒性のある靴やボトムスを選ぶ
です。それでは、おすすめアイテムを踏まえたコーディネートを紹介していきます。
ブラックのコートでスタイリッシュに
白のハイネックインナーに、黒のコートを合わせた、ミニマルでシンプルなコーデ。
モノトーンで統一していてスタイリッシュな印象なので、ビジネスシーンにもおすすめです。大人っぽい雰囲気にしたい時には、黒のコートが一枚あると便利です。合わせるアイテムを選ばないので、非常に使いやすいアイテムです。
ハーフコートできれいめカジュアルに
クラシカルな印象のハーフコートを使用したコーデ。
淡い暗めのブルーのコートは、シンプルながらオシャレな雰囲気に仕上げてくれます。程よくカジュアルな印象なので、休日からビジネスシーンまで、オンオフ問わずにおすすめのアイテムです。カラーのあるコートは、インナーやボトムスをモノトーンで合わせることで、スッキリとしたスマートなコーデになります。黒い靴を合わせることで、引き締まった印象になります。
マフラーとカーディガンで抜け感のあるコーデ
チェックのカーディガンにマフラーを合わせた、ゆったりとした雰囲気のコーデ。
カジュアルな印象なので、街中デートやお買い物にもおすすめです。オーバーサイズのカーディガンは、コーデを柔らかく見せ、こなれ感のある印象にしてくれます。全体的にシンプルな色使いのコーデに、カラーのあるマフラーを持ってくると、コーデが一気におしゃれになります。
クラシックなピーコートで大人っぽく上品に
ブラウンのピーコートを使った、クラシックな印象のコーデ。
大人っぽく上品な雰囲気で、ビジネスシーンにもぴったりです。落ち着いた色のアウターには、カラーの入ったインナーを合わせることで、抜け感が出てオシャレな印象に仕上がります。ブラウンは、黒やグレーよりも温かい印象になるので、コーデをナチュラルに柔らかく見せてくれます。
ロング丈のトレンチコートでシンプルに
ロング丈のロングコートを使った、シンプルでトラッドなコーデ。
ベージュや白など、全体的に淡い色で統一することで、ナチュラルな印象に仕上げています。黒いスニーカーを持ってくることで、柔らかいコーデをバランスよく引き締めることができます。脱ぎ着のしやすいトレンチコートは、寒暖差のある季節に持っておいて損はないアイテムです。スーツの上から着用してもおしゃれな印象になるので、ビジネスシーンでも使いやすいアイテムです。
気温15度~25度のおすすめコーデ
気温15度〜25度は、重ね着して温度調節をしやすくすることが重要です。
関東や関西では4月〜5月・9月〜10月ごろにあたり、日中は暖かさを感じることが多い一方、朝晩は気温が下がりひんやりとすることが多い季節になります。温度調整がしやすい服装にすることで、快適に過ごせます。
具体的に意識するポイントは、
- 長袖のシャツやカットソーを着る
- 軽めのジャケットやブルゾンを羽織って温度調節
それでは、おすすめアイテムを踏まえたコーディネートを紹介していきます。
軽めジャケットでモノトーンコーデ
黒いジャケットを使ってシンプルに仕上げた、モノトーンコーデ。
都会的で大人っぽい印象に見せてくれます。キレイめな印象なので、ビジネスシーンでもおすすめのコーデです。こちらのコーデでは、ジャケットにあえてスニーカーを合わせることで、程よく抜け感を出しておしゃれな雰囲気に仕上げています。黒のジャケットは、どんなコーデにも合わせやすいので、一枚持っておくと便利です。
長袖Tシャツとテーパードパンツで大人カジュアルに
ブラウンのカットソーと黒のテーパードパンツを使った、カジュアルなコーデ。
落ち着いた色でまとめることで、ゆるっとしたシルエットでも上品な印象に見せてくれます。黒縁のメガネを合わせると、こなれ感と大人っぽさを出すことができます。程よくカジュアルで、ビジネスシーンにもおすすめのコーデです。
シャツとチノパンで爽やかに
コットン素材のシャツに、チノパンを合わせた爽やかなコーデ。
明るめの色で統一することで、コーデを柔らかく見せてくれます。シャツとチノパンは相性もよく、清潔感のある印象に仕上がるので、オンオフ問わずおすすめのコーデです。今回のコーデに使ったシャツ以外にも、白やブルーのシャツを使ってもオシャレな印象になります。
ストライプシャツですっきり
ストライプのシャツに、ゆったりシルエットのパンツを合わせたリラックスコーデ。全体的にゆるっとしたシルエットですが、ストライプシャツを合わせることで、スッキリとした印象に仕上がります。カジュアルな雰囲気なので、街中やショッピングなど、休日におすすめです。
シャツブルゾンで柔らかくカジュアルに
ベージュのシャツブルゾンを使って、全体的に柔らかいトーンでまとめたコーデ。ベージュやグレー、カーキなどの色を使うことで、優しい印象に見せてくれます。気温差が激しい季節は、シャツを羽織るなどして温度調節をするのがおすすめです。白いスニーカーを合わせることで、すっきりとオシャレに仕上げてくれます。
気温25度~35度のおすすめコーデ
気温25度〜35度は、暑さ対策をすることと、汗の乾きやすい素材を選ぶことが大切です。
関東や関西では6月〜8月の暑い時期にあたり、汗をかくことが多くなります。ポロシャツやリネンのシャツなど、汗の乾きやすい素材を選ぶことで、比較的快適に過ごすことができます。また、ショートパンツを選んだりサンダルを履くなどして、暑さ対策をするのもおすすめです。具体的に意識するポイントは、
- 半袖のポロシャツやTシャツを着る
- サンダルや通気性のいいスニーカーを履く
です。それでは、おすすめアイテムを踏まえたコーディネートを紹介していきます。
ブルーのポロシャツで涼しげに
ブルーのポロシャツに、黒のテーパードパンツを合わせたコーデ。
暑い季節は、ブルーやグリーンなど寒色のアイテムを選ぶことで、涼しげな印象に見せてくれます。カラーのトップスには、黒やグレーなどモノトーンのパンツがおすすめです。シンプルできちんと感のあるコーデなので、オンオフ問わずビジネスシーンにもおすすめのコーデです。
開襟シャツとハーフパンツで柔らかく
開襟シャツにハーフパンツを合わせたコーデ。
襟が詰まっていない開襟のシャツは、爽やかで軽やかな印象に見せてくれます。グレーやベージュのカラーを選ぶことで、ナチュラルで優しい雰囲気に。ハーフパンツは涼しく動きやすいので、街中やアウトドアにもぴったりです。
ブルー×ホワイトで爽やかに
ブルーのシャツに、白いリラックスパンツを合わせたコーデ。
全体的に白と黒でまとめたモノトーンコーデに、薄いブルーを合わせることで、抜け感のあるコーデに仕上がります。白×ブルーの組み合わせは、爽やかな印象で暑い季節にもぴったり。清潔感のあるコーデなので、休日はもちろんビジネスのシーンにもおすすめです。
リネンシャツでリラックスコーデ
ミントグリーンのリネンシャツを使った、柔らかい印象のコーデ。リネン素材は、風通しもよく汗が乾きやすいので、暑い季節にぴったりのアイテムです。リネンシャツのしたにボーダーのTシャツを着ることで、程よくカジュアルに見せてくれ、オシャレな雰囲気に。休日におすすめのコーデです。
ワンポイントの白ポロシャツで清潔感を
白のポロシャツに、黒いパンツを合わせたモノトーンコーデ。
ワンポイントのブランドロゴが入ったポロシャツは、シンプルながらに高級感を出してくれるので、大人の男性におすすめのアイテムです。ゆったりしたシルエットですが、モノトーンでまとめることできちんとした印象になるので、ビジネスシーンにもおすすめです。
気温35度~40度以上のおすすめコーデ
気温35度〜40度は、出来るだけ涼しい服装を選ぶこと、日差し対策をすることが大切です。
関東や関西では、真夏の特に一番暑い季節になり、外にいるだけで汗が止まらなくなるほどの暑さです。通気性が良く涼しい服装を選んだり、外で活動するときは、帽子やサングラスなどを使って日差し対策をしましょう。
特に意識するポイントは、
- Tシャツやタンクトップを着る
- ショート丈のパンツで涼しく
- 帽子やサングラスで日差し対策を
です。それでは、おすすめアイテムを踏まえたコーディネートを紹介していきます。
白Tシャツでモノトーンコーデ
白のオーバーサイズTシャツに、黒いパンツを合わせたシンプルなコーデ。
モノトーンでまとめることで、スタイリッシュな印象に見せてくれます。ゆるっとしたシルエットですが、上品な印象なのでビジネスシーンにもおすすめ。白のTシャツを選ぶときは、少しオーバーサイズを選ぶと、今っぽい着こなしになります。
ハーフパンツでゆったりリラックスコーデ
グレーのTシャツに、黒いショートパンツを合わせたリラックスコーデ。
ワントーンで合わせることで、上品で落ち着いた印象に見せてくれます。カジュアルで動きやすい服装なので、アウトドアなど外での活動にもおすすめです。シンプルなコーデは、サンダルや時計など小物合わせを意識してオシャレに見せるのが大切です。
タンクトップで涼しく
グレーのパンツに、白のタンクトップを合わせた涼しげなコーデ。
少しゆったりしたサイズのタンクトップを選ぶことで、こなれ感が出てコーデをオシャレに見せてくれます。白やグレーのカラーを選ぶことで、爽やかで涼しげのある雰囲気に。靴やサンダルの合わせ方によっても雰囲気がガラッと変わります。ゆるっとしたカジュアルな雰囲気なので、アクティブに動きたい休日におすすめのコーデです。
VネックTシャツですっきりと
VネックのTシャツを使って、ナチュラルなカラーでまとめたコーデ。
VネックTシャツは首元をスッキリと見せてくれるので、暑い時期にぴったりです。ブラウンやベージュを使うことで、優しい雰囲気に見せてくれます。全体的にリラックス感のあるコーデですが、足元にローファーを合わせることで、程よく上品な印象になり、ビジネスシーンにも使えるコーデです。
ボーダーTシャツ×ハットでカジュアルに
オーバーサイズのボーダーTシャツに、黒いハットを合わせたコーデ。モノトーンでシンプルな雰囲気ながら、小物を上手に合わせることでおしゃれに見せてくれます。ボーダーTシャツはカジュアルな雰囲気を簡単に作れるので、一枚持っておくと便利です。サンダルや帽子で暑さ対策もばっちりなコーデです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、気温を5段階に分けて、服装指数ごとにおすすめのコーデをご紹介しました。
季節の変わり目や一日の気温差が大きい季節は、「今日は何を着よう?」と、服装に迷うことも多いですが、服装指数に合ったコーデを選ぶことで快適に過ごすことができます。
今回ご紹介したアイテムは、オンオフを問わずに使いやすいものが多いので、購入の参考にしてみてください。
暑い季節から寒い季節まで、ポイントを踏まえてオシャレを楽しみましょう。