ベストとは袖のない胴着のことを意味するが、ジレやジャケットまたは素材などで多様なバリエーションが存在する。
普段のコーデにベストをプラスするだけで様々な着こなしを楽しむことができるため、いつもよりオシャレを格上げしたい時やオフィスカジュアルを取り入れたい時などにベストが活躍するだろう。
秋服にはちょい足しベストでオシャレ度UP
普段はベストをあまり着ない人からすると「どんなアイテムと組み合わせれば良いのか?」「季節問わずに着れるのか?」「普段着としても着用できるのか?」などと言った悩みや疑問に思うこともあるだろう。そこでまずはベストをプラスオンするだけで得られる3つの有用性を紹介しよう。
- 着こなしのバリエーションが豊富
- コーデ次第で季節を問わず着用できる
- 清潔感あるコーデで女性からも好印象
着こなしのバリエーションが豊富
ベストは他のアイテムと合わせて着用するためレイヤードコーデが基本となる。
しかしベスト自体は無地であったりシンプルなデザインのものが多く、インナーもシャツやTシャツ問わずマッチするため合わせるアイテムの幅が広いのがポイントだ。手持ちの洋服にプラスして着用できるのが嬉しいアイテムである。
コーデ次第で季節を問わず着用できる
季節によってインナーやベストの素材を変えることでオールシーズン楽しめるところも良い。
春はシャツや長袖Tシャツに着用して+ジャケットを羽織って軽い印象のレイヤードスタイルで、夏は半袖のシャツやTシャツにサマーニットの素材などのベストを合わせて爽やかさを演出できる。
秋には変化しがちな気候に合わせてインナー・アウターでベストを選んで楽しめるし、冬の寒い季節には厚手のニットや中綿の入っているベストをチョイスすることで保温性を確保、アウターにはオーバーサイズのものを合わせることで着膨れも防げてgood。
清潔感あるコーデで女性からも好印象!
ベストは落ち着いた大人の雰囲気を演出しやすく、アイテムの組み合わせや配色によって与える印象は様々である。
ベーシックなアイテムや同系色を組み合わせたアイテムは清潔感を感じさせるためおススメだ、帽子や小物もファッションに取り入れることで更に抜け感がプラスされるため是非チャレンジしてもらいたい。
秋服に使えるベストは3種類
いつもの着こなしにプラスするだけで一気におしゃれ度を上げることが出来るベストであるが、ビジネスやカジュアルといったシーンに応じて使い分けるのが良いだろう。
そこで秋に着用したいベスト3種類を説明する。
軽やかな着こなし「ニットベスト」
アウターを1枚羽織るよりニットベストで調整することで軽快な印象を与えられる、またインナーや他のアイテムと同系色を組み合わせることで全体的に色合いが馴染み、纏まった印象のおしゃれ感を演出できるだろう。
クールに決まる「ジレ/ベスト」
スーツの下に着るような袖のない中衣をフランス語でジレ(gilet)と呼び、英語ではベスト(vest)と呼ぶ。結論的には語源が異なるものの同じものを指しているがファッション用語としての「ジレ」はインナーウェアとしての意味合いが強く、「ベスト」はアウターウェアとしての意味を強く持っているためベストはより広義的なものとして使われている。
ジレやベストはビジネスのシーンでより多く使われることが多く、スマートな印象を相手に与えるため大人クールに決めたい場合は是非とも取り入れたい。
汎用性が高い!「中綿ベスト」
中綿は人工ダウンと呼ばれることがあることからもわかるように化繊を使ってダウンベストで使われている羽毛と同じような保温構造を再現したものである。
ダウンベストより中綿は保温性はやや劣るものの扱いやすく厚みも抑えられているためレイヤードで着用する際には重宝するだろう。街中などで着て歩くには十分な機能を備えているのもポイントだ。
【ニットベスト】秋の着こなし5つのポイント
普段のコーディネートにニットベストをオンするだけでマンネリ化を無くしてオシャレ感が増すことができるが、更に抜け感やこなれ感を出して秋の外出をもっと楽しむためのポイントを5つご紹介しよう。
- インナーは長袖のコーデを意識する
- ゆるめのサイズでトレンド感を狙う
- Vネックで大人っぽさをアピールする
- カジュアルコーデにはクルーネックを選ぶ
- ライン入りのデザインでアクセントをつける
では実際にそれぞれのコディネートのポイントを見ていく。
インナーは長袖のコーデを意識する
着回しワードロープを意識したアーガイル風のダイヤジャガードを前身頃に採用したニットベストはどんなコーデにも相性が良いが、長袖のシャツを合わせてキレイな印象に纏まっている。
ゆるめのサイズでトレンド感を狙う
ゆったりとした作りのシルエットで幾何学柄が特徴のニットベスト、Tシャツや長袖Tシャツの上からレイヤードするコーディネートもおすすめだ。
Vネックで大人っぽさをアピールする
Vラインに沿って編まれたリブは大人のきちんとした印象を与えるだろう、カットソーやシャツの上に合わせていただくだけで着こなしのアクセントに。
カジュアルコーデにはクルーネックを選ぶ
飾り気のないベーシックなタイプのクルーネックはカジュアルながらもキレイめな印象を残す、同系色のアイテムを組み合わせることで更に纏まった印象に。
ライン入りのデザインでアクセントをつける
リブ部分のライン配色のデザインがポイントとなっているためこのニット一枚でレイヤードコーデが完成だ。
【ニットベスト】おすすめ秋服メンズコーデ【5選】
普段のコーディネートに重ねるだけで、簡単にレイヤードコーデが楽しめるニットベストは季節の変わり目などは温度調節の役割も担う優れたアイテムだ。
一言で「ニットベスト」といっても着こなし方は様々だ、ここではお勧めコーデ5つ紹介するので参考にしてみてほしい。
デザインニットベスト×チノパンツで大人カジュアルコーデ
ジャケットとベージュチノパンツとの組み合わせは正に大人カジュアルの着こなし、ブルーのストライプシャツを合わせて爽やかさをプラス。
Vネックベスト×シンプルシャツで王道レイヤードコーデ
Tシャツやシャツなどシンプルなアイテムに合わせるだけでコーディネートのポイントに。
アランニット×ノーカラーシャツで存在感ありながらもゆったり着こなしコーデ
ケーブル柄もしっかり立体的に仕上がった雰囲気の良いニット、ゆる過ぎないシルエットでぬけ感がプラスされ存在感がありながらも着やすいアイテムである。
バンドカラーシャツと合わせることでキメ過ぎない仕上がりだ。
ワッフルニットベスト×長袖Tシャツでキレイめレイヤード
ワッフル地に編み立てたニットベストはベーシックなアイテムと合わせるだけでもグッとこなれた雰囲気となる。
ワイドニットベスト×黒パンツで爽やかレイヤードコーデ
タイト過ぎないIラインを意識したスタイルは全体的にシンプルに纏めており、青のニットベストで爽やかで清潔感ある雰囲気を作り出している。
【ジレ/ベスト】秋の着こなし3つのポイント
ジャケットのインナーとして、またシャツの上に羽織るアウターとして活躍するジレやベストであるが実際に着用する際に是非とも抑えておきたいポイントを3つご紹介しよう。
- キレイめコーデでデキる男を演出する
- ジャストサイズでスマートなシルエットを強調する
- ボタンの開け閉めで印象を変えよう
3つのポイントをそれぞれ紹介する。
キレイめコーデでデキる男を演出する
シャツの上に着るジレやベストはダボつきやすい腰回りのシャツ生地が隠せるので、ジャケットを脱いでもスマートな印象を与える。
テーラードジャケット+チノパンのようにスマートカジュアルな装いに合わせることで男性的な魅力を一気に引き出せるだろう。
ジャストサイズでスマートなシルエットを強調する
好みによってサイズ感が変わることもあるがベストは比較的コンパクトめに着るのがおすすめだ、ジャケットと合わせた際にオーバーサイズのベストではシルエットが崩れ、余った生地も見えてしまうためだらしない印象を与えてしまう可能性があるので要注意。
ボタンの開け閉めで印象を変えよう
きっちりと着用してもおしゃれ度を引き上げるジレやべストであるが、そのまま軽く羽織るイメージで着ることでラフな印象に。
【ジレ/ベスト】おすすめ秋服メンズコーデ【3選】
ビジネスでもカジュアルでもシーンを問わず活躍してくれるジレやベストであるが、実際には「おじさんっぽくならないだろうか?」「色や柄のあるベストって組み合わせが難しい」「もっと気軽に取り入れたい」と悩む人も多いだろう。
ここでは、ベストをおしゃれに着こなすためのお勧めコーデを紹介しよう。
ビジネスカジュアルコーデに合わせたいニットベスト
ここでのポイントは柄シャツと合わせてもニットの網目がデザイン性を持っているのでのっぺりとした印象にさせず全体的に程よく馴染むことだ。
また、伸縮性に優れているためジャケットの下に着ても、重ね着しても着ぶくれしない薄さで重宝するだろう。
アウターとしてカジュアルに羽織るジレコーデ
普段のコーディネートにジャケットライクに着るのも良いだろう、シルエットラインも綺麗に出て上品なおしゃれを感じさせる。
シンプルインナーに合わせたい柄ニットのベストコーデ
大胆な幾何学柄のデザインでこのニットベスト一枚でコーディネートの完成度が高まるアイテム、ワイドシルエットでこなれ感を演出しつつコージーなスタイルに仕上がっている。
【中綿ベスト】秋の着こなし3つのポイント
秋は日中の日差しが暖かくポカポカ陽気で過ごせるが、夜日差しが無くなると一気に冷え込んでくるため出掛ける際に何を着ていこうか迷いがちになる。
そこでインナー・アウターどちらでも使えるアイテムとして中綿ベストをお勧めする。実際に着用する際に是非とも抑えておきたいポイントを3つご紹介しよう。
- 前を開けて着ぶくれ感をなくす
- インナーにアクセントカラーを持ってくる
- アウターとインナーどちらにも使える
3つのポイントをそれぞれ紹介する。
前を開けて着ぶくれ感をなくす
前述で説明したとおり、中綿ベストはダウンベストより保温性はやや劣るものの街中などで着て歩くには十分な機能を備えているため着ぶくれが気になる場合はアウターは羽織る感じで着用するのが良いだろう、見た目にもすっきりと見えるためスタイリッシュに着こなせる。
インナーにアクセントカラーを持ってくる
秋冬は落ち着いた暗めの配色を好む人も多いのではないだろうか?気が付いたら全体的に黒っぽい配色で纏めてて重い印象になりがちになっていた…なんて事も。
ダーク系には暖色のレッド・イエロー系がアクセントとして映えるが、落ち着いた印象で纏めたい場合はグレーやアイボリーといったカラーもお勧めだ。
アウターとインナーどちらにも使える
中綿ベストはアウター・インナーどちらでも楽しめるのが大きな魅力、その日の気温や出掛ける先に応じて使い分けてコーディネートを楽しもう。
【中綿ベスト】おすすめ秋服メンズコーデ【3選】
インナー・アウターで使うのは勿論、実はビジネスにもカジュアルにも取り入れられる中綿ベストはまさに万能アイテムであるが「どんなシーンに着るべきか」「袖がないから中途半端な着こなしになりそう」といった悩みも…そこでお勧めのコーデを3つ紹介するので参考にしてみてほしい。
ビジネスシーンに合わせたいジレタイプの中綿ベストコーデ
ポイントは保温効果を維持しつつもジャケットのウエストラインもきれいに見えるよう仕様をアレンジしており、スーツスタイルだけでなくビジネスカジュアルにも相性抜群。
きっちりし過ぎないこなれたおしゃれが魅力的だ。
軽やかに着たいアウターコーデ
中綿ベストの裾は絞れるドローコードとなっているため、組み合わせるアイテムによってシルエットを変えることが出来る汎用性の高いアイテムである。
表地に耐久性、撥水性、軽さに優れたリップストップナイロンを使用しているため、天候を気にせず使えるのも強みだ。
デニムパンツでベーシックなカジュアルコーデ
ボリューム感+フード付きの中綿ベストはその存在感からメインを張れるアイテムだ、袖がない分すっきりとスタイリッシュに着回せるのも◎。
メンズの秋服ファッションはベストで決まり!
普段はベストをどう着こなせば良いか分からずに敬遠していた人も多いのではないだろうか?
ベストは普段の服装に簡単にレイヤードで楽しめるだけでなく、形や素材でどんなシーンでも使える便利なおしゃれアイテムのため、これからはぜひとも取り入れて自分にあった着こなしを見つけてほしい。