メンズの定番アウター「Pコート」ですが、着こなし方が分からなかったり、カッコよく着るにはどうしたらよいか?などお悩みはありませんか?
この記事では、Pコートの着こなし方やPコートと相性が良い5つのアイテムなどをお伝えすると共に、Pコートのおすすめメンズコーデ20選では様々なコーデをお届けします。
意外な組み合わせ方や大人の着こなし方など、この秋冬、思わずPコートが着たくなるスタイリングを紹介します。
Pコートとは?その定義を解説!
Pコートはオランダ語が語源で「ピイ・エッケル」からきています。
イギリス海軍の艦上用の軍服や漁師の防寒具として着用されていました。それを裏付けるようにPコートの特徴であるボタンには「いかり」のマークが描かれています。
その他にも、海で着用することから防風に重きが置かれ作られていること、特徴的な襟元を立てると海上での声や音の聞き取りにくさを集音機能で補います。
また、使われている生地はメルトンウールという特殊なもの。重く、暖かさと水を通さない設計になっています。
メンズPコートの着こなし方
メンズコーデにPコートを取り入れる時にはどんなことに注意したらよいでしょうか。
Pコートとひとことで言ってもデザインや細部のこだわりなどブランドによって様々です。
ここからは、選ぶデザインによって与える印象やサイズ感、シルエットなどでの魅せ方、色の組み合わせなどをお伝えしていきます。
ボタン一つで印象が変わる
Pコートには定番のダブル仕様とシンプルですっきりしたデザインの多いシングル仕様があります。
ダブルのPコートはボタンが2列に並んだデザインで、左右どちらからもボタンを掛けることができます。海軍や漁師の防寒アイテムだったこともあり、カチッとした男性らしい印象です。一方、シングルのPコートは、ボタンは一列ですっきりしたデザインです。シンプルでスタイリッシュな印象になります。
自分を活かすサイズ感
Pコートのサイズ感も様々です。ショート丈でぴったり目な着こなしや、ゆとりのあるシルエットのものもあります。ビジネスやきれいめスタイルで取り入れる場合は、着丈の選び方がポイントです。
Pコートをジャケットの上から着ることを考えると、ジャケットが裾からみえてしまうと残念な印象になってしまいます。ジャケットのみえない着丈を選ぶようにするとよいでしょう。
ボトムスをゆったりめで合わせる場合には、Pコートもゆとりのあるタイプのサイズ感の方がスタイリングとして完成度が高くなります。
きれいめもカジュアルも上手に着こなせるのがPコートですので、サイズ感に注意して選んでみてください。
シルエットで様々なスタイルに
コーデを決める際には、シルエットがどうみえるかも大事な要素です。
すっきりスマートに魅せるには「Iラインシルエット」を意識しましょう。ボトムスは細身なものでトップスもすっきりしたものを選び、Pコートを羽織れば縦に「I」のラインになります。
その他にも、上半身にボリュームのあるアイテムと細身のボトムスでコーデするYラインシルエットは、体形カバーがしやすいスタイルで、スタイルアップ効果が期待できます。
逆にすっきりしたアイテムの上半身にワイドパンツなどのボリュームのあるボトムスを合わせたAラインシルエットは男性らしくワイルドに魅せたい時におすすめです。
色の組み合わせで表現する
色の組み合わせ次第で、印象の異なる着こなし方が可能です。
例えば、「ベースカラー」を決めることで、まとまりのある完成度の高いコーデができます。
代表的なモノトーンコーデでは、ブラックやグレーをベースカラーにし、ホワイト系を差し色に入れるとスタイリッシュな印象になります。秋冬なら、ブラウン系やカーキ系をベースカラーにするのもおすすめです。
Pコートと相性が良い5つのアイテム
カジュアルもきれいめもやってみたいけど、実際どんなアイテムを合わせればいいか迷いますよね?
ここからは、Pコートコーデに相性の良いアイテムを紹介していきます。
5つのアイテムから、コーデの印象やスタイリングの方法などをお伝えします。アイテムの選択肢の幅が広がります。
ぜひ、メンズPコートコーデの参考にしてください。
シャツ
「シャツ」は色や柄によって、きれいめトーンもカジュアルトーンも可能なアイテムです。
白シャツをインナーにした場合、他の色合いをモノトーンで合わせる事で大人っぽい印象になります。チェック柄などの柄シャツで、ボトムスをジーンズで合わせればカジュアルスタイルです。
Pコートにシャツの組み合わせは、色や柄の選び方や、他のアイテムとの組み合わせ次第で、可能性の広がる万能なアイテムと言えます。
タートルネックニット
「タートルネックニット」は、Pコートの開いた胸元にぴったりなアイテムです。IラインシルエットやAラインシルエットにも対応できます。差し色や抜け感を出すために合わせるのもあり。
秋冬の定番アイテムでもあるタートルネックニットは、初心者にも取り入れやすいスタイルで、似合う年齢層も広く、優し気な印象になります。
パーカー
カジュアルアイテムの代表的な「パーカー」は子供っぽくなりがちなので、Pコートとのコーデでは、いくつかのポイントがあります。Yラインシルエットでスタイルアップを意識することが大事です。
フードはボリュームのあるタイプを選び、ボトムスや靴のアイテム選びで大人カジュアルにするように意識しましょう。
Pコートとパーカーのスタイリングは色味やサイズ感でも印象が変わる組み合わせです。オーバーサイズでゆるコーデやショート丈でスマートなスタイリングも可能です。
Gジャン
Pコートに「Gジャン」と聞くとコーデが難しそうですが、「Gジャン」はPコートコーデの中でも差がつくアイテムです。あえてインナーにGジャンを合わせるスタイルは、おしゃれ上級者の常識。
秋冬のレイヤードやアクセントとしてスタイリングができます。ブラックやネイビーなどの暗めのPコートに合わせることで、デニムのブルーが映え明るい印象になります。
ボーダーカットソー
ボーダーカットソーはマリンスタイルには抜群の相性です。
前述したとおり、「Pコート」は海軍や漁師が着る防寒ウエアでした。ボタンのいかりマークにも表れています。ボーダーカットソーがアクセントになり、Pコートの重さをカバーします。
ボトムスと靴をシンプルなものでコーデをすると定番スタイルになります。白地に紺のボーダーが代表的ですが、季節に合ったカラーでの着こなしもおすすめです。
Pコートのおすすめメンズコーデ20選
「Pコートコーデの着こなしのイメージが湧かない」
「相性がいいアイテムは分かったけど他のアイテムの組み合わせを知りたい」
と思いますよね?
ここからは、「Pコートのおすすめメンズコーデ20選」をお伝えします。
カラーやサイズ感など、様々なスタイルをピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
ビックシルエットの落ちつたスタイル
ダブルボタンのビックシルエットのPコートにタートルネックニットを合わせたスタイル。
太めのボトムスでボリューム感を出しています。
ダークオリーブのPコートにブラックとホワイトのモノトーンで統一感をだし、落ちついた雰囲気に。
ダボダボとしただらしない印象になりがちなビックシルエットですが、アイテムを上手く合わせ、大人な印象を与えるスタイリングが完成しています。
クラシカルPコートでさわやかに
クラシカルなPコートに淡いブルーのカットソーとホワイト系のスニーカーで抜け感を出したコーデです。
ボトムスの色をダーク系のグレーに合わせることで、引き締まったスタイリングに。Pコートコーデに挑戦したい初心者でも取り入れやすいコーデの方法です。
カジュアルにもきれいめにも使いまわししやすい着丈の長さもうれしいポイント。オーバーサイズながら、すっきりとしたさわやかな印象です。
スモーキーカラーで秋っぽく
暖かそうなウールとポリエステル素材のPコート。スモーキーカラーで他と差がつくスタイリングです。
インナーのタートルネックは同系のカラーで合わせ、細身のボトムスは、インディゴカラーのデニムを着用。ブラックの靴にホワイトのソックスがチラ見えする事で下半身のカラーの重さに抜けを作っています。
上下でカラーを使い分けた秋の大人スタイルで、きれいめカジュアルにおすすめのコーデです。
きれいなブルーで落ちつたスタイル
きれいなブルーが印象的な保温性の高いフリースメルトン素材のPコート。
ゆとりのあるシルエットで、インナーに厚手セーターを合わせてもモコモコしていません。ベースカラーをブラックにすることで、きれいなブルーのPコートが引き立っています。
難しそうなブルーのアウターも、他のアイテムを落ちついたカラーでスタイリングすることで、奇抜にならず余裕のある印象を与えます。コーデのメインをPコートにしたい場合に、おすすめのコーデです。
Iラインシルエットでスマートに
シングルボタンのPコート。
ジャケットのような雰囲気もあり、長すぎず、短すぎない着丈がスタイルが良くみせます。アイテム全体の合わせ方がIラインシルエットになっていて、すっきりスマートな印象に。トップスやボトムスのアイテムを細身で合わせることがポイントです。
カラーに少し遊びがあり、ホワイト系のトップスとブラウン系のボトムスで優しい雰囲気にPコートと靴はブラック系でキュッと締まったスタイリングになっています。
ダウンPコートできれいめに
暖かなウール100%素材のダウンシングルPコート。ダウンなので、ボリューム感はありますが、インナーのトップスとボトムスで調整しています。
トップスにグリーンのセーターを合わせ暖かみを加え、足元はベージュ系の靴で軽さを出しています。全体的にYラインシルエットでスタイルがよくみえます。人とは違ったPコートスタイルや防寒性を重視したい場合におすすめのスタイリングです。
フレアパンツで個性的に
ドロップショルダーのゆるっとしたショート丈Pコート。
ブラックのPコートにインナーには赤系のセーターを合わせ、メリハリのある印象です。個性的なブラウン系のフレアパンツを合わせ、個性的なスタイリングに。
重たいブラックのアウターに赤系とブラウン系で暖かい秋冬のイメージをプラスしています。ショート丈でもオーバーサイズなのでゆとりがあり、モード系の着こなしに。個性的なコーデに合わせたい場合に、おすすめのスタイリングです。
モノトーンで抜け感コーデ
上半身にブラック系、下半身にホワイト系を組み合わせたコーデ。Pコートのインナーにダークグレーのシャツを合わせ、ホワイト系のボトムスとスニーカーできれいめなスタイルです。
ボトムスとスニーカーの間の素肌がほどよく抜け感を出しています。ブラックとホワイトの分量がちょうどよく、配分されていて上品な大人のカジュアルになっています。モノトーンでコーデがしたい場合に、おすすめのスタイリングです。
余裕のある大人コーデ
ウール、シルク、カシミヤ混紡の高級感あふれるPコート。
大柄なグレンチェックが大人のカッコよさを引き立てています。タートルネックニットをインナーに合わせていますが、首元はしっかりボリューム感があり、男性らしい印象。インディゴカラーのジーンズに光沢のあるブラウン系の靴を合わせた重厚感のあるスタイルです。
生地や素材に高級感のあるPコートは、余裕ある大人な印象を与えます。
ビジネススタイルで
白シャツにネクタイで完全ビジネススタイル。
ワイドシルエットのPコートの丈は、ジャケットの裾が見えないものを選びます。ジャケットと靴とかばんはブラックで統一して、ベースカラーを作っていて、細身のスラックスはグレー系を合わせ、全体が重くなりすぎるのをカバーしています。シャツと靴のソールの白が清潔感をもたらしていて、ビジネススタイルとして好印象なコーデに仕上がっています。
ムートンがラグジュアリーなスタイル
襟元のムートンが特徴的なバッファローチェックのPコート。
インナーに真っ赤なセーターを合わせ、細身で暖かな素材感のボトムスとつるっとしたシンプルなブーツでスタイリングしています。バッファローチェックのPコートは、ダークオリーブで、大きなボストンバックも同じオリーブ系で合わせています。
ラグジュアリーなスタイルの中にゆったりとした男性らしさと暖かみのある雰囲気が混在したスタイリングです。
ゆったり感を活かしたコーデ
ゆったりオーバーサイズなフリースメルトン素材のPコート。
やや光沢感があり、品のある雰囲気で、カジュアルになりすぎない一着です。厚手のインナーも着こめるサイズ感で、パーカーのフードのおさまりが良くなるように設計されています。ベースカラーをブラックにしたスタイルで、落ちついたカラーの組み合わせで大人っぽく、つや感のある靴がコーデのトーンに明るさを加えています。
シンプルコーデでさりげなく
ドロップショルダーでゆったりした袖感のPコート。
ウールテックメルトンを使用し、保温性や防寒性に優れています。きれいめもカジュアルも合わせやすいベーシックなデザインです。ホワイト系のカットソーに細身のボトムス、定番のカジュアルスニーカーは、シンプルな大人コーデで、おしゃれな印象になります。
シンプルコーデでさりげなくPコートを取り入れたい場合におすすめのスタイリングです。
優しいカラーで上品に
SUPER140’sを原料としている柔らかさと保温性があるメルトンPコート。縦に切り込みが入ったポケットと水牛のボタンが特徴的で、高級感があります。Pコートとボトムス、スニーカーのカラーをグレーで統一。
トップスにホワイトのタートルネックニットを合わせ、優しい印象になっています。アイテム同志の素材感も合っていて、上品なスタイリング。高級感のあるきれいめカジュアルにおすすめのコーデです。
スポーティーなスタイルで
インナーのジャケットが隠れる丈感で、ビジネス系からカジュアル系までコーデのしやすいPコートです。
ジッパー付きの胸ポケットと、蓄熱起毛素材の腰ポケットで機能性も高さもポイントです。カラーを、ブラウン系とブラックの2色で合わせ落ち着いた雰囲気に。下半身はジョガーパンツとスポーツタイプのスニーカーでスポーティなスタイルです。上下のバランス感が上級テクニックな印象を与えます。
ボックスシルエットをメインに
目の詰まったハリ感のある素材で、ボックスシルエットのPコートです。ダブルボタンのジャケットのような風合いも。ブラウン系のPコートに落ち着いたグリーンのシャツ、ブラウン系のボリュームのあるボトムスでカラーの系統を合わせています。光沢のある靴がスタイリングにカチッと感を加えています。
全体的にまとまりがあり、ボックスシルエットのPコートを主役に魅せるコーデです。
トレンドに左右されないPコート
メルトンウール生地の重厚感のある定番のPコート。
ベージュ系のトップスに淡いグレーのボトムスでスタイルアップしたコーデ。トレンドに左右されない定番Pコートだからあえて外したスニーカーもカッコよく決まります。全体的にタイトなスタイリングになっていて、ぴったりめなサイズ感のPコートを活かしたコーデ。
定番のPコートをアイテムにしたいけど、コーデで差をつけたい場合に、おすすめのスタイリングです。
金ボタンで印象的に
金ボタンのダブル仕様イタリア海軍のPコート。
ニット帽にパーカーとワイドパンツ、スニーカーのカジュアルスタイルです。大人がやるからこそハマるコーデで、金のいかりボタンがアクセントになっています。
短すぎず、長すぎない着丈で、ウール80%の素材は、保温性も抜群です。こだわりの大人カジュアルが印象に残ります。全体的にゆったりなスタイルで、リラックスした着こなしです。
アースカラーできれいめカジュアル
シングルボタンの上質なウールをブレンドしたメルトン生地を使用したPコート。
きれいめカジュアルなコーデは、アースカラーでまとめていて華やかな印象です。ベージュ系のPコートは生地の風合いが上品です。ボトムスは深いグリーンのコーデュロイ素材でアウターとの組み合わせがマッチしています。
ポイントは、ツートンカラーのマフラーで、ほど良く暖かい色味をプラスして、全体的に明るさと優しい雰囲気を作り出しています。
フーディPコートでカジュアルに
他とはひと味違うフーディPコート。
ゆったりオーバーサイズなので、カジュアルスタイルにはカッコよく着こなせます。首元のタブを閉めて着るとフード部分が立って、カチッとした印象にもなります。ベージュ系のPコートのインナーにホワイトベースのセーターを合わせ、抜け感を作り、ボトムスとスニーカーをブラックで揃え、カッコいい印象に。
ボタンを開けて羽織るような着こなしが男性らしいシルエットになっていて、サイズ感を活かしたスタイリングです。
まとめ
ここまで「メンズPコートの着こなし方」を様々な角度から紹介しました。
お気に入りの着こなし方は見つかりましたか?
「Pコート」は、イギリス海軍や漁師など海の男たちに愛されてきた歴史があります。一着は持っていたいメンズコーデにぴったりな秋冬の定番アイテムです。
ライフスタイルや好みに合うスタイルを見つけて、「Pコート」コーデを楽しんでください。