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2020.06.28

F1で街を走る! ブルース・マクラーレンが目指した夢の公道車

「車のトリセツ」とは……

夢と終わったマクラーレン初の公道車プロジェクト

1963年にレーシングドライバーのブルース・マクラーレンが設立したF1界の名門、マクラーレンF1チーム。そのロードカー部門としてマクラーレン・カーズは1990年に誕生。2009年にマクラーレン・オートモーティブと名を変えている。
マクラーレンの創始者であるブルース・マクラーレンは、1970年に32歳で不慮の事故死を遂げたのだが、彼が見続けた夢が「マクラーレンの名を冠したロードゴーイングカー(公道車)」だ。
「M6GT」、エンジンはシボレー製を採用。想定最高速度265.5km/h、0-100mphまでわずか8秒で到達した。
その夢の第一歩が、すべてのマクラーレン・ロードカーの起源となる「M6GT」。マクラーレン・カーズが生まれる前、1960年代後半に制作された、レースカーベースのロードゴーイングカーだ。
プロトタイプとして一台だけ製造されたこの車は、ブルースが日常の足として愛用したという。ブルースの次の夢は、年産250台の量産モデルを生み出すこと。しかし、その夢は彼の事故死によって中断する。実現は、さらに四半世紀もあとのことだ。


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