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2022.05.30

時計

スーパー登山家がヒマラヤ山頂で着けていた「モンブラン」の“酸素ゼロ”腕時計が限定販売


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生物の営みに欠かせない酸素は、一方で酸化という化学反応により物質を劣化させるという、毒にも薬にもなる特別な存在。

先日モンブランが発表した新作ウォッチと、その時計を腕に装着した登山家の偉業には、世界的な注目が集まったのだが、両者をつなぐのは「無酸素」というキーワード。早速、その凄さについて解き明かしていこう。

モンブランの人気山岳時計に仲間入りした「ゼロ オキシジェン」仕様

チタンケース、径44㎜、自動巻き。103万6200円/モンブラン(モンブラン コンタクトセンター0800-333-0102)

チタンケース、44mm径、自動巻き。103万6200円/モンブラン(モンブラン コンタクトセンター 0800-333-0102)


その名も「モンブラン 1858 ジオスフェール クロノグラフ ゼロ オキシジェン リミテッドエディション 290」。

ベゼルには東西南北を示すアルファベットを記し、3時&9時位置に積算計を搭載したクロノグラフだが、何より目を引くのは、12時&6時位置のサブダイヤルだろう。

これは、南北半球をともに極点上空から見下ろした「半球儀」であり、24時間で地球さながらに一周する。周囲には24時間表示のリングが配置されており、地球の任意の地点の時刻がおおまかに掴めるワールドタイマーとしての役割も果たす。

ダイヤルには、ブルーとブラックからなるグレイシャー(氷河)を模した柄が施される。最新のマニュファクチュールムーブメント「MB 29.27」を搭載。

ダイヤルには、ブルーとブラックからなるグレイシャー(氷河)を模した柄が施される。最新のマニュファクチュールムーブメント「MB 29.27」を搭載。


2018年に登場して以降、この南北半球儀を備える「モンブラン 1858 ジオスフェール」シリーズが、毎年目を引く新作を登場させてきた。

この時計で表す世界観は、マウンテニアリングである。

実は、夜光塗料で地図が描かれた南北半球儀には、世界7大陸の最高峰が赤いドットで示されており、人類が神々しい世界最高峰を登頂、制覇してきた偉業を讃えるモデルでもあるのだ。



山岳にゆかりのあるシリーズだけに、2022年はいかなる仕様で発表されるのか、と時計界からの注目されていたなかでの最新作。

クロノグラフの搭載だけでも魅力的だったのだが、この時計は、ムーブメントに酸素が封入されない「ゼロ オキシジェン」であることも発表された。

ゼロ オキシジェン=無酸素? その真意はいかに?


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名実ともに「山岳時計」を誇るために



ニルマル・プルジャをご存じだろうか。モンブランがサポートするネパール生まれの英国人登山家で、2019年から本格的に高山登山の活動を開始して以来、偉業達成のスピードが凄いのだ。

わずか7カ月間で世界に14座ある8000m峰の完全登頂を達成したのだが、それまでの記録が8年だったことを考えると圧倒的だ。

登山家としての本格デビューまで、山岳ミッションを得意とするグルカ兵であったという点を加味しても、超人的といっていい。



そんな彼が、2022年5月16日に、わずか8日と23時間10分というスピードで達成したのが、カンチェンジュンガ、エベレスト、ローツェという、ヒマラヤにある3つの頂上に「酸素補給なし」で登ったという世界記録である。

さらには、エベレストからローツェまでを酸素なしの26時間で踏破という2つ目の記録まで達成するというおまけ付き。

そのときに腕元で輝いていたのが「モンブラン 1858 ジオスフェール クロノグラフ ゼロ オキシジェン リミテッドエディション 290」なのだ。
ケースバックには、エベレスト峰を讃えるべく、立体的で奥行きのある山影をレーザー彫刻。時計が酸素なしで正常にケーシングされたことを証明する無酸素証明書付き。

ケースバックには、エベレスト峰を讃えるべく、立体的で奥行きのある山影をレーザー彫刻。時計が酸素なしで正常にケーシングされたことを証明する無酸素証明書付き。


過酷な環境下でも正確に稼働する機器を必要とする探検家にとって、酸素なしムーブメントが意味するところは大きく2つ。

過酷な環境にさらされるなかでの機器の酸化=劣化を防ぐ。そして、酸素および空気がもたらす、気温低下時の曇りを発生させないことだ。

同時に、ケース内の酸素除去に加えて、−50℃の気温でも完璧に動作するようにムーブメント内のオイルにも特別なものを使用している。

また、軽量なチタニウムケースを採用することで、装備重量の軽減にも貢献。モンブランが時計界でも評価を獲得しているクロノグラフ機能装備も大きい。山岳の活動経過を記録するのにも有用だ。
500時間のテストも行われ、その耐久性、正確性が検証されている。ニルマルが登頂した山頂の総高29031フィートにちなんだ290本限定。なお、モンブランは、壮大な山の環境を次世代に残すべく発足させたニルマル財団の「ビッグ・マウンテン・クリーン・アップ・イニシアチブ」をサポート。

500時間のテストも行われ、その耐久性、正確性が検証されている。ニルマルが登頂した山頂の総高29,031フィートにちなんだ290本限定。なお、モンブランは、壮大な山の環境を次世代に残すべく発足させたニルマル財団の「ビッグ・マウンテン・クリーン・アップ・イニシアチブ」をサポート。


山岳時計として本気で取り組んだからこその「酸素なし」「クロノグラフ搭載」「チタンケース」という本作。名実ともに山岳時計としてのプレゼンスを高めた。

山で使用するのももちろんいいが、「酸素なし」でニルマルが果たした偉業のロマンを日常でも感じていたい人にも、モンブランのアイコニックウォッチはおすすめできる。


[問い合わせ]
モンブラン コンタクトセンター
0800-333-0102

髙村将司=文

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