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2026.11.03

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日本の“コーンポタージュ”に衝撃!マッシ「昔の欧州では家畜の飼料。奇跡の洋食だ」


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「イタリア人マッシのブオーノ・ニッポン!」とは……

温かい飲み物が恋しくなる季節、スーパーや自動販売機で何気なく手に取るコーンスープ。実は欧米ではあまり見かけない、日本独自の進化を遂げた「洋食」の一つだ。イタリア出身のマッシさんが、この身近な一杯に強い衝撃を受けた理由とは……?

【写真13点】「実は海外にはない日本のコーンスープ」の詳細を写真でチェック
案内人はこの方!
マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 2026年8月には新刊エッセイ『イタリア紳士、うまいと叫ぶ』(亜紀書房)を出版。日伊文化の違いと面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 2026年8月には新刊エッセイ『イタリア紳士、うまいと叫ぶ』(亜紀書房)を出版。日伊文化の違いと面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

フランスにもない!? 日本独自の洋食「コーンスープ」

日本の食卓やファミレス、スーパーの棚を見渡すと、当たり前のように黄色いスープがある。そう、「コーンポタージュ(コーンスープ)」だ。
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寒くなってきた朝に粉末をお椀にあけてお湯を注ぐ。僕の大好きなコメダに行けばモーニングのドリンクとして注文できるし、自販機には秋冬になると粒入り缶がずらりと並ぶ。僕の母親も日本に来たとき、レストランに入れば決まってこれを頼むほど大のお気に入りだ。



しかし、日本人が「世界中で親しまれている定番スープ」だと思い込んでいるコーンポタージュ、実はヨーロッパ人から見ると、完全に日本の独自文化にしか見えないのだ。

「えっ、ポタージュってフランス語でしょ?」「海外の映画やレストランでも普通に飲まれてるんじゃないの?」と思うかもしれない。だけど、世界広しといえど、とうもろこしの甘みと旨みをここまで引き出し、子供から大人まで愛されるスープを作る国は、ほぼ日本だけだ。

今回は、イタリア人である僕の視点から、日本人が気付いていないコーンポタージュの魅力を解き明かしたい。

北イタリアの郷土料理「ポレンタ」

北イタリアの郷土料理「ポレンタ」。


まず、日本の皆さんが驚くかもしれないカルチャーショックがある。ヨーロッパ、特にイタリアではとうもろこしに対する認識は、日本とはかなり違うのだ。

もちろんイタリアでもとうもろこしは食べる。北イタリアの伝統料理「ポレンタ」は、とうもろこしの粉を粥状に煮上げた素朴な郷土料理だし、缶詰のスイートコーンを彩りとしてツナサラダにパラパラと散らすこともある。でも、それはあくまで「穀物」あるいは「穀粉」としての利用だ。



本音を明かせば、多くのヨーロッパ人にとって、とうもろこしは長いあいだ「家畜の飼料」というイメージが強かった。新鮮な生のとうもろこしを丸ごと茹でたり焼いたりして「甘くて美味しい野菜!」と言うのは、昔のイタリアのおじいちゃん世代が見たら目を丸くする光景なのだ。

そんな文化圏で育った僕にとって、日本で初めて出合ったコーンポタージュは衝撃そのものだった。「家畜の餌だと思っていた穀物がこんなにもクリーミーで、デザートのように甘く、リッチなご馳走スープになるのか!」と。「ポタージュ」という言葉自体はフランス語で、とろみのあるスープを指す。だから多くの日本人は、コーンポタージュを「由緒正しきフレンチのスープ」だと思い込んでいる節がある。 



けれど、フランス料理の伝統的なスープといえば、オニオングラタンスープやブイヤベース、コンソメ、じゃがいもとポロねぎを使ったヴィシソワーズなどだ。とうもろこしを主役にした甘いポタージュが宮廷料理やビストロの看板を飾ることは、歴史的に見てもない。

アメリカにはコーンチャウダーがあるけど、あれは魚介やベーコンの旨み、野菜の具材感がゴロゴロ入った塩気のある煮込み料理であり、日本のあの滑らかなポタージュとは異なる。



つまり、濃厚なスイートコーンの甘みを生かし、牛乳や生クリーム、ブイヨンで極限まで滑らかに仕立てたあのコーンポタージュは、オムライスやナポリタン、とんかつと同じく、日本人が独自の味覚と技術で進化させた「日本の洋食」なのだ。
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