「FIGHTING EXECUTIVE PORTRAIT」とは……▶︎
すべての写真を見る“アーリーステージ”と呼ばれる、創業間もないスタートアップを対象に投資を行うイーストベンチャーズ。東京、ジャカルタ、シンガポールに拠点を置き、若い起業家のセーフティネットとしても機能するベンチャーキャピタルだ。その共同創業者のひとりが衛藤バタラさんである。
高校までをインドネシアで過ごし、大学は日本へ留学。そんな衛藤さんがキックボクシングに出会ったのは、日本とアジアで順調にビジネスキャリアを重ねていた、2019年のことだった。
「たった2分のミット打ちが、永遠のように感じられた」
イーストベンチャーズ株式会社 共同創業者 衛藤バタラさん●1979年、インドネシア生まれ。祖父は日本人、母は華僑という家系に育つ。高校までをインドネシアで過ごし、日本の拓殖大学工学部に留学する。学生時代の99年よりインターンとしてミクシィの立ち上げに携わり、大学卒業後に正式に入社。2006年、最高技術責任者に就任。企画から開発まで担当し、ミクシィを日本最大級のSNSへと成長させた。株式上場を果たしたのちに退任し、09年、共同創業者としてイーストベンチャーズを設立する。IT系企業を中心とした革新的なスタートアップへの投資を積極的に展開し、創業期からの支援を継続するベンチャーキャピタルだ。
小比類巻 この連載の第1回に登場してくれた、投資家の島田亨さんとお知り合いだったんですよね。
衛藤 そうなんです。島田さんが、小比類巻道場での練習の様子をSNSにアップしていて。それを見てカッコいいなと思ったのが、キックボクシングを始めたきっかけです。
格闘家・経営者 小比類巻貴之●1977年、青森県生まれ。かつてK-1を主戦場に名勝負を繰り広げ、“ミスターストイック”の名で親しまれた格闘家。現在は小比類巻道場の代表を務め、「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO」をプロデュースするなど経営者としても活躍している。kohiruimaki.com
小比類巻 島田さん経由ではなく、バタラさんから直接連絡がありました。初回の練習からひとりでいらっしゃいましたね。
衛藤 K-1世代ど真ん中なので、小比類巻さんに会えて本当にうれしかったことを覚えています。練習は、思ったよりもキツかった。ミット打ち2分と聞くと短く聞こえますが、永遠に続くんじゃないかと思いました。パンチを打つこと自体も難しかった。のちのち理解するんですが、パワーがあっても技術がないと、スムーズにパンチを出せないんです。
今年5月から通い始めたというパーソナルジム。小比類巻道場で培った技術の、反復学習という意義もあるそうだ。
小比類巻 でも初めてミットを持ったときに“無尽蔵のメンタル”を感じました。たとえ疲れ切っていても打ち続けることができる。おそらく、道場のメンバーのなかでもいちばんタフなメンタルの持ち主だと思います。始めた当初から、練習に来る回数も多かったですよね。
衛藤 週に3、4回ですね。当時は六本木に住んでいて、恵比寿の道場まで歩いて通っていたんです。オーディブルを聴きながら、40分くらいかけて。
ワークアウトと格闘技の練習を合わせるとほぼ毎日ジム通い。体を動かしているほうが体調がいいという。
小比類巻 バタラさんのヘッドホン姿はよく覚えています(笑)。練習の時間帯も早めですよね。だいたいいつも朝8時くらい。
衛藤 一日が始まる前にキックの練習をすると、頭も体もすっきりとクリアになるんです。仕事にも素晴らしい影響があると思いますよ。
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