連載:俺のクルマと、アイツのクルマ男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
おしゃれな人を見かけたら、たとえ見知らぬ相手でも声をかけて褒めるのが西洋流。かく言う中岡さんも同じ方法で、いすゞ「117クーペ」と出合っている。青山通りで一目惚れした車の主をナンパして、名車の存在を聞き出したのは約8年前のことだ。
「青山通りで見たことのない車を目にして、何だこれかっこいい!って、乗ってたバイクで追っかけたんです。信号で止まった隙に運転していたおじさんに声をかけたら『117クーペや』って。右ハンドルだったんで『国産ですか?』って聞いたら、『いすゞや』って教えてくれて。それが僕と117クーペとの出合いです」。
【写真25点】「ロッチ中岡の愛車・いすゞ “117クーペ”を拝見!」の詳細を写真でチェック■88人目■
ロッチ 中岡創一さん(48歳)
1977年12月8日生まれ、奈良県出身。2005年にコカドケンタロウとお笑いコンビ「ロッチ」を結成。独自の存在感と確かなコントの実力で、キングオブコントでは3度の決勝進出を果たす。バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の体を張ったロケ歴は13年。趣味はフィールドホッケー(アンバサダーも務める)、野球観戦など。Instagram:@lottinakaoka
いすゞ 117クーペ


1968年から1981年までいすゞ自動車が製造したラグジュアリーな2ドアスポーツクーペ。イタリアの著名なデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが手がけた流麗なフォルムは、日本の自動車史に残る傑作デザインとして知られている。中岡さんの愛車は1979年式の後期型だが、前のオーナーによって初期型の特徴である丸目仕様にカスタムされた唯一無二の佇まいを持つ1台である。
豊田市の部品工場で働いていた過去

国産であること、そして、右ハンドルであること。それは、中岡さんが守り抜いてきた車を選ぶ際の必須条件だが、その理由は、かつて身を置いた日本のものづくりの現場にある。
「ロッチを結成する前の20代に、愛知県の豊田市にある工場で働いてたんです。5年間、いろんな車の部品を作ってました。ちょっとの歪みや傷があるだけで検査で弾かれる厳しい世界なのを知ってるからこそ、国産車のクオリティや安全性を信頼してるんですよ。
当時の上司が外国の車で通勤してるのを見て、『こんだけいい製品作ってんのに、なんで国産買わへんの?』って首を傾げてました。僕は国産しか買わない。それはもう絶対なんです」。
117クーペの前に運転した3台もすべて国産。トヨタ・コルサ、トヨタ・ハイラックスサーフ、ホンダ・フィットを乗り継いできた。
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