レザーシューズとリーバイスジーンズの最適解
ファッションへの関心が高まるにつれ、海外のアイコンたちにも視線を向けるようになる。それに伴い、興味の対象はアメリカンカジュアルだけでなくヨーロッパのスタイルへも広がっていった。靴に対する情熱を深めていったのも、ちょうどこの時期だ。

「もともとバスケットボールシューズが好きだったので、最初はスニーカーのデザイナーを目指そうと考えていました。ただ調べるうちに、スニーカーを国内で生産しているメーカーがほとんど存在しないという現実に突き当たって。
一方で、革靴やブーツは日本国内でもしっかりと製造が行われていることが分かって。古着も革靴も好きだったので、それなら革靴の道に進もうと決断しました」。

ものづくりを仕事として捉えるようになると、アイテムを見る視点が変化していった。
「仕事にするとより深くアイテムを見るようになります。革靴にせよジーンズにせよ『やっぱり通るべき道はちゃんと通っておかないと駄目だな』と痛感したんです。色々調べていくと、長く愛されているアイテムは、本当によくできているんですよね。
リーバイスのジーンズを買い直してみたのもそんな時期でした。流石に高額なヴィンテージ品には手が届きませんでしたけど、良い色落ちのものを中心によくチェックするようになりました」。

ただし、ジーンズの選び方や買い方には、革靴デザイナーとしての鈴木さんならではの視点が色濃く反映されていた。職人でありデザイナーである彼の着眼点は、通常の服選びとは一線を画すものだった。
「色味はもちろん重要ですが、それ以上に『革靴とどう合うか』が一番重要。ローファーにはどれが格好よく見えるのか、ブーツだったらどうか、なんて色々試しましたね。そこで一番実感したのは丈感です。1インチ違っただけでも足元の見え方がかなり変わってきますから」。
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