「The BLUEKEEPERS project」とは……▶︎
すべての写真を見るボートを預かる場所が、今や未来の水辺を体感する拠点へと静かに変貌を遂げている。
琵琶湖に拠点を構える「ヤンマーサンセットマリーナ」が目指すのは、環境負荷を抑えながらフィーリングを高める時間のデザインだ。
マリンアクティビティやホテルでの滞在を資源循環でつなぎ、上質な体験を更新するヤンマーの挑戦とは。
艇の置き場から未来の水辺へ
マリーナと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、ボートを保管し、必要に応じて整備する艇の置き場だろう。琵琶湖のヤンマーサンセットマリーナも、もともとはそうした役割から始まった。
しかし、ヤンマーはこの場所を技術・商品・ブランドを体験価値へと変換する「エクスペリエンスハブ」と位置付け、クラブハウスとホテルを融合させたリゾート施設に改装した。背景には、ヤンマーグループのパーパス「A SUSTAINABLE FUTURE ーテクノロジーで、新しい豊かさへ。ー」がある。ボートを預かる場所という旧来のイメージを刷新し、水辺の豊かさそのものを享受する未来型に組み替えたかったのだ。
国際ヨットレース「BIWAKO DRAGON INVITATION 2024」には13の国と地域から約100人のトップセーラーが集結。ヤンマーは、風力を使うセーリングスポーツの普及と発展を継続的に支援してきた。
大きな契機になったのが、2024年に琵琶湖で開催された国際ヨットレース「BIWAKO DRAGON INVITATION 2024」の開催を決断したことだ。自然エネルギーの風を使うヨットレースを湖で開催する以上、その受け皿となる施設も持続可能性を体現する場であるべき。そんな発想でマリーナは未来の水辺の在り方を体験できる拠点へと姿を変えていった。
限られた資源に人の情熱や創意工夫を掛け合わせて価値を生み出す姿勢は、人と自然の持続的な共生を目指すヤンマーグループの理念と高い親和性を持つ。世界最古の国際ヨットレース「アメリカズカップ」のスポンサーとしても長年関わっている。
計画の本格的な始動は19年から20年頃。今の形までおよそ7年もの歳月を重ねた。ヤンマーホールディングス執行役員でマリン事業を担当している北村太郎さんは「人の豊かさと自然の豊かさは、ときにトレードオフの関係になる」と語る。
快適さや利便性を追い求めれば自然に負荷がかかり、守ろうとすれば、人の楽しみや自由度が制限される場合もあるということである。その二つの間にある矛盾や課題をテクノロジーで解くのがヤンマーの役割だ。
「レジャー事業である以上、まず、お客様にワクワクする体験価値を提供することが大切です。ただし、できる限り最小の環境負荷で済むように試行錯誤しました」。
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