エネルギーも、食も、海遊びもつなぐ
ヤンマーサンセットマリーナの魅力は、滞在を通じて環境への配慮を無意識に体験できるところにある。
生まれ変わったヤンマーサンセットマリーナの将来のビジョンは、「GHG Free Marina」。ここでいうGHG Freeとはエネルギー、食、そしてマリンアクティビティが、サステナブルな循環として回っている状態をつくるという考え方である。「そうしたアプローチのもとで、ここ数年、各分野での実装を進めてきました」と北村さんは言う。
エネルギー分野ではヤンマーエネルギーシステムが提供する太陽光発電を採用したほか、天候や需給に応じて設備を制御し、施設内の電力を効率的に運用するエネルギーマネジメントシステムも導入した。これにより、省エネルギー化と脱炭素化を進め、購入電力量の抑制を図った。
農園は農業で利用されたことのない土地に堆肥を蒔いて土づくりから開始。今ではトマトやナスなどをはじめ、季節に応じた野菜を生育している。
食の面では農業機械の会社として知られているヤンマーの強みを活かし、農園を設けた。そこではレストランから排出される食料残渣や琵琶湖の水草を堆肥として再利用する仕組みを構築した。
自社製品のバイオコンポスターを使用し、食品廃棄物を分解処理。生成物は農作物栽培に用い、環境負荷の低減と廃棄コストの削減を実現。そうして育てられた野菜は施設内のレストランのテーブルに並び、見事に自然と調和したサイクルを生み出している。
クラブハウス&ホテルのレストランでは、「お客様の記憶にのこる」をテーマに、滋賀県の食材を活かした料理を提供しており、敷地内の農園で育った作物も食材として活用する。
そして、マリンアクティビティの要であるツールには、風と電気で推進するヨットや食用廃油などを活用した再生可能燃料(HVO)で航行するクルーザーを用意。湖上に建てられた風向・風速を表示する液晶パネルも、太陽光と風力エネルギーのみで稼働しているという徹底ぶりである。
泊まる、食べる、湖で遊ぶ。それぞれの体験の裏側で、資源が静かに回る。意識せずとも環境負荷に配慮された空間で、優雅なひとときを過ごせるのだ。
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