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トレーニングと栄養学の知識を活かして道を拓く


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――「命を懸けてきた」相撲を辞めるというのは、精神的なショックも大きかったと思います。


次の人生をどうすればいいか、本当に悩みましたね。「相撲しかやってこなかった自分に、一体何があるんだろう」と、心が空っぽの状態になりました。悩み続けているうちに若干、鬱っぽくなって、気持ちがひどく落ち込んでいた時期もありましたね。

――そんな状態から、どのようにボディメイクへと意識が変わっていったのですか?
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自分に何ができるかを見つめ直したとき、ふと気づいたのが、自分はトレーニングがものすごく好きだった、ということでした。力士時代は体が小さくてなかなか太れなかったので、実は現役時代から独学で栄養学をめちゃくちゃ勉強していたんです。

――なるほど。体づくりに関する知識の土台が、ある程度あったわけですね。

はい。トレーニングが好きで、栄養学の知識もある。だったらそれを生かせばいいじゃないかと。「まずは自分自身が劇的に変わって、人に見せられる体になろう」と決意しました。それが今、ボディメイクに集中して取り組めている一番の動機ですね。

元力士がボディメイクに成功するという「唯一無二」の価値



――引退後、気持ちを切り替えるのにどれくらいの時間がかかりましたか?


昨年の夏場所で引退してから断髪式が9月だったので、それまでは「仮力士」のような感覚でした。本格的に体を変えようと決心して動き出したのは11月頃ですね。そこから「本気で減量してやろう」と。

――力士からボディメイクの道へ進む、というのは非常に珍しいキャリアですよね。

そうですね。元力士がボディメイクで成功する姿を見せられれば、それは「唯一無二」の存在になれると思ったんです。

人にはできないことをやりたい。相撲はダメだったけれど、この道で輝くことで、自分と同じように挫折を味わった人たちにも「まだ道はあるんだ」と伝えたい。その一心で今は日々、自分を追い込んでいます。





現役さながら、ストイックに体づくりを追い求める雷鵬さん。次回は具体的な減量法に迫っていきたい。

佐々木孝憲=写真 外山壮一=取材・文

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