「セカンドキャリアのリアル」とは……「王様のブランチ」「アッコにおまかせ!」「news23」など、TBSを代表する番組で活躍してきた元アナウンサーの国山ハセンさん。2023年に映像メディア「PIVOT」へキャリアチェンジして話題を呼んだが、最近ではアメリカでの独立・起業も果たしている。
日本とアメリカを行き来する2拠点生活の中で、彼は何を見出しているのか。とどまることを知らない歩みとその現在地に迫った。
【写真11点】「アメリカ起業も果たした元アナウンサー国山ハセンさん」の詳細を写真でチェック 話を聞いたのはこの方!
国山ハセン●1991年生まれ、東京都出身。大学卒業後、TBSテレビに入社。数々の番組でメインMCなどを務めたのち、2021年8月からは報道番組『news23』のキャスターを務める。2023年1月に独立後、ビジネス映像メディア「PIVOT」に参画しメインMCとして当メディアの躍進に貢献。2025年2月、アメリカでFOX UNION Inc.を立ち上げ、米国から最先端の一次情報を各メディアで発信。
酸いも甘いも経験したアナウンサー時代
大学卒業後、TBSに入社して約10年間アナウンサーとしてのキャリアを歩んだ国山さん。そもそも、この仕事を志したきっかけは何だったのだろうか。
「母親が昔アナウンサーになりたかったようで、その影響があったのかもしれません。大学は商学部だったので、今でいうソーシャルビジネスなどの国際的な仕事に興味がありました。ただ、大学生の頃はモデル事務所に所属して雑誌に出たりもしていたんです。
TBSでは、キャスターはもちろん、番組の進行から中継、スポーツ実況やラジオのパーソナリティまで、本当に幅広い経験をさせてもらいました」。

あらゆるジャンルの番組で活躍した中でも、特に印象に残っている仕事があるという。
「2018年のロシア・ワールドカップですね。ずっとサッカーをやってきた僕にとって、サッカー番組を担当することは目標の一つでした。夢が叶った瞬間でしたね。
一方で、報道の現場では厳しい現実に直面することも多かったです。凄惨な事件の現場や、ウクライナ侵攻の際の難民取材など、精神的にきつい仕事も多々ありました。ただ、常に『現場で取材をしたい』という思いは一貫していて、それは今の仕事にも通じています」。
アナウンサー時代の国山さん。2018年のロシアワールドカップにて。
順風満帆に見えたキャリアだが、大きな挫折も経験している。
「入社7年目で担当した朝の情報番組『グッとラック!』でのメインMCは、僕にとっての最高到達点のような目標でした。他の番組をすべて断って全力で挑みましたが、結果的に番組は短命で終わってしまったんです。
正直、絶望しました。初めて空白期間ができて落ち込みましたし、会社員である以上、自分の人生が会社の判断に左右される現実を痛感しました。フリーになることも考えましたが、その後、東京オリンピックのリポーターや『news23』のキャスターに抜擢され、結果的には新たな道が開けました」。
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