OCEANS

SHARE

40歳を過ぎた「締めラー」は命取りになる可能性

浅部先生が40歳をすぎた男性に警鐘を鳴らすのが、塩分過多による「脱水」だ。
advertisement

「体は過剰な塩分を捨てようとして、腎臓から尿として水分を排出します。ただでさえアルコールの利尿作用で脱水しやすい状態なのに、ラーメンの塩分がそれを加速させる。その結果、寝ている間に脱水状態が進みやすくなります」。



脱水は、様々な病気のリスクを高める。
advertisement

「脱水で血液の粘度が上昇すると、血栓ができやすくなります。これが脳梗塞や心筋梗塞の引き金になる。実際、お酒を飲んだ翌朝に心筋梗塞を発症する患者さんは少なくありません。

40代ですでに動脈硬化のリスクを抱えている人が、泥酔して締めにラーメンを食べるというのは、危険な行為であることを知っておいてください」。

医師が許容する「締めの正解」とは?

では、私たちはこの「締めたい欲求」をどう処理すればいいのか。

「医学的に推奨できるのは、おにぎり1個、またはお茶漬けです。これらは脂質が少なく、下がった血糖値を速やかに上げて空腹感を満たしてくれます。胃酸の分泌も抑えられるので、逆流性食道炎のリスクも減らせます」。



また、意外なところでは「牛丼」や「カレー」も、条件付きでアリだという。

「牛丼はタンパク質と糖質が摂れますし、カレーに含まれるスパイス(ウコンやクミンなど)は抗炎症作用があり、二日酔いの不快感を和らげる効果が期待できます。もちろん、どちらも『量少なめ』が大前提ですが」。

そして何より重要なのが、水分補給だ。

「もしラーメンを食べてしまったとしても、就寝前にコップ1〜2杯程度の水を飲んでください。トイレの回数は増えますが、脱水のリスクを下げるためには不可欠です」。


本能のままに啜るスープの味は格別だが、その代償はあまりに大きい。

翌朝のパフォーマンス、そして将来の健康を守るためにも、「ラーメンの代わりに食べられるもの」と「水分を意識して補給すること」は頭に入れておこう。

白山リオ=取材・文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。