連載「The BLUEKEEPERS Project」とは……ロンハーマンが新しい循環の扉を開く。同ブランドが掲げるサステナビリティヴィジョン「Love for Tomorrow」の一環として、買取サービス「Special Thanks Ron Herman」が千駄ヶ谷店でスタートした。
【写真6点】「着なくなった服が、未来を少し良くする。ロンハーマンの新しいサステナブルのかたち」の詳細写真をチェックあなたのワードローブに眠る物語を、もう一度。

お気に入りだったけれど、気づけば袖を通さなくなった服。ライフステージが変わり、出番を失ってしまったワードローブたち。
“まだ価値を持っているのに眠っている服”を、もう一度誰かにつなぐ。そんなシンプルで温かい循環を生み出すのが、この新サービスである。
ロンハーマンは今回、ファッションリユースのプロフェッショナル「ティンパンアレイ」とタッグを組む。お客様が持ち込んだアイテムは同社の査定士が一点ずつ丁寧に査定し、二次流通市場へ。 選ばれた服たちは、次の持ち主のもとで新しい物語を始めることになる。
ブランドがサステナビリティヴィジョンを掲げて5年。素材選定からCO₂の削減、生産背景の見直し、環境負荷の低いものづくり。さまざまなアクションを積み重ねてきたロンハーマンにとって、「Special Thanks Ron Herman」はまさに次のステップだ。

今回、OCEANSでは本施策に大きく関わった、ロンハーマン事業部長兼ウィメンズ・ディレクターの根岸由香里さんにお話を伺うことができた。
ーーロンハーマンが“今このタイミングで”買取サービスを本格的に始めた理由を、あらためて教えてください。「数年前よりリユース事業を模索し、さまざまなリユース事業やサービスを運営する方とお会いしてきました。この方たちとならできるのではないかと、人との出会いから舵を切ったんです。ただ、実際にスタートしてから様々な難しさに直面し、一度事業を休止。パートナーを変えて再スタートするというかたちをとりました」。
ーー立ち上げにあたり、社内で特に議論になったポイントはどこでしたか?「ロンハーマンが大切にしてきた『物ではなく経験をお売りする』という理念。お客様に満足していただく事業にするには、どのような価値観を持ったパートナーと組ませていただくべきなのか。再スタートするまでに10社以上の方々とお会いし改めて丁寧に議論しました」。
ーー“Love for Tomorrow”というビジョンは、このサービスにどのように反映されていますか?「新しいものを生み出すだけでなく、既にあるものを活躍させること、お店でご購入いただいた服の更なる先にも関われたらと考えました。長年タンスに眠ったままだったり、捨ててしまったり、まだまだ活躍できる服たち。それらを次の方に引き継ぐことは、明日を大切に思うことの一つのアクションだと思います」。
ーーサステナブルという言葉が広がる中で、ロンハーマンとして“本当に伝えたかったこと”は何でしょうか?「ファッションは、愛に溢れていて、自由で刺激的であるべきだと思っています。企業も個人も、ただ自分本位に楽しむだけではなく、良い未来を想像しながら着ることを楽しむことができたら、最高に素敵で最高に格好良いと思います。自分では着なくなった服たちを、安心できる気持ちの良い場所で、次の方へ繋いでいく体験。そんなひとつの体験が皆様の何かしらのスイッチになれば良いなと考えています」。

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大切にしてきた一着を、また誰かが大切に着てくれる。その連鎖こそ、ファッションの未来を少しずつ明るくしていく。
「今は着なくなったけれど特別な思い出が詰まった服が、新しい誰かのもとでふたたび輝きますように」。
“Special Thanks” は服への、そして纏ってきたあなたへの敬意。より良い明日へと続く、ロンハーマンからのメッセージだ。