
エンジニアド ガーメンツがコラボレーションしたと聞いて無性にうれしくなった。
デザイナーの鈴木大器さんは“精密工業的な服”を意味するブランド名のとおり、ビンテージをとことん掘り下げた骨太なものづくりで知られる。彼が白羽の矢を立てたということは、ここ数年、ジョセフ チーニーを面白いと思っていた直感にお墨付きを与えるからだ。
俎上に載せたのは「ケンゴン」。カントリーコレクションをけん引するモデルで、スコッチグレインレザー、ベローズタン、コマンドソール 、ヴェルトショーン製法、そしてミリタリーラストという通り名をもつ4436ラストを特徴とする。鈴木さんはアシンメトリーなDリングとモルフレックスソールでこれをアップデートした。
【写真10点】「ケンゴンに登場した弟分が出色」の詳細を写真でチェック
「CAIRNGORM 2R(ケンゴン 2R)」9万9000円/ジョセフ チーニー(BRITISH MADE 青山本店 03-5466-3445)
この秋には「ケンゴン」の弟分も登場している。エプロンフロントダービーの「キース」とブーツの「ペナイン」がそれだ。
「キース」はUチップと端正な顔つきで知られるリッジウェイソールでオンシーンの守備範囲を広げた。
「KEITH(キース)」9万4600円/ジョセフ チーニー(BRITISH MADE 青山本店 03-5466-3445)
「ペナイン」は「ケンゴン」のスペックをほぼ引き継ぎつつ、9アイレットのギブソンブーツに生まれ変わらせた。
「PENNINE 2 C(ペナイン 2 C)」10万4500円/ジョセフ チーニー(BRITISH MADE 青山本店 03-5466-3445)
いずれも目利きからは高く評価されている。出来のいい弟分を従えたカントリーコレクションは俄然層の厚みが出た。
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