連載「The BLUEKEEPERS Project」とは……「僕の最初の記憶は、パタゴニアのデイケアセンターに居たときのことなんです」。そう語るのは、現在パタゴニア本社のソーシャルメディアチームに所属する藤倉航介さん(Kosuke Fujikura)。
パタゴニアを日本に持ってきた藤倉克己さんを父に持ち、まさに“パタゴニア・ファミリー”で育った彼の人生は、ブランドの精神そのものを体現している。
▶︎すべての写真を見る子供時代から、自然が教室だった

藤倉さんはカリフォルニア州ベンチュラ生まれ。幼いころから、父の職場でもあったパタゴニア本社の敷地内にある保育施設「Great Pacific Child Development Center」で育った。
「父の仕事場がすぐそこにあって、小さい頃は、泣いたら職場に会いに行けると思ってました(笑)。 そんな幼い記憶もあるくらい、自然と“会社=家族=自然”が一体化してました」。
自然との思い出といえば、5歳で父と一緒にロングボードに乗り、ベンチュラの海で初めて波に乗ったこと。「海と遊ぶこと」が教育として存在するカルチャーが根付く場所。そんな環境が、今の藤倉さんを形づくった。
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