特集「オフタイムに突撃!業界人“リアル私服”パパラッチ」とは……今年5月にOCEANSに初登場してくれた、WBA世界バンタム級王者・堤 聖也さん。大のアメカジ好きで、自らを“アメカジボクサー”と称するほど。ヴィンテージを掘り、革ジャンを育て、デニムとともに生きるそのスタイルには、揺るがぬ軸がある。
怪我での休養期間を経て、12月17日(水)に王座統一戦を控える彼の私服スタイルを再びパパラッチ。再起を誓う男のコーディネイトには、ファッションに留まらず“生き様”が映っていた!
【写真18点】「アメカジボクサー・堤 聖也の“革ジャン&デニム”パパラッチ。『欲しい服のためなら徹夜で並ぶ』」の詳細を写真でチェック
堤 聖也(つつみ・せいや)⚫︎プロボクサー。1995年12月24日生まれ、熊本県熊本市出身。角海老宝石ボクシングジム所属。2018年にプロデビューを果たすと、2022年には日本バンタム級チャンピオンに。昨年10月、有明アリーナで行われたタイトルマッチで勝利し、WBA世界バンタム級チャンピオンの座を獲得した。休養を経て、12月17日・両国国技館で行われる WBA世界バンタム級タイトルマッチ「ノニト・ドネア」戦に臨む。Instagram:@punch_burger_223
【堤 聖也さんの冬服をパパラッチ!】

ジャケット=ルイスレザーズ デニム=フォアモスト インナー=古着 ブーツ=シアーズ アイウェア=白山眼鏡店 ネックレス、リング=ネイティブアメリカン ジュエリー
――今日のコーディネイトを教えてください。まずはアウターからお願いします!堤 これは「ルイスレザーズ」のヨーロッパ。おそらく’70年代の個体ですね。この深いネイビーの色みに惹かれました。
――黒ではなく、ネイビーなんですね。独特の雰囲気があります。堤 光の当たり方で表情が全然違うんですよ。暗い場所では黒っぽく見えるし、外に出て少し日を浴びるとネイビーが浮き立つ。その変化がたまらなくて。
――いつ頃手に入れたんですか?堤 今年の3月くらいです。本当は買う予定じゃなかったけど、比嘉選手との試合後に落ち着いたタイミングでフラっとお店に寄ったら、たまたま1点だけ残っていて。「これは行くしかないな」と(笑)。
――購入されたお店は……やっぱり?堤 「ジョニー」です。
――堤さん馴染みのお店ですね。堤 はい、いつもの(笑)。
――今日のデニムはどんなものですか?
堤 「’30年代のフォアモスト」、いわゆる“ストア系”ですね。5ポケットだけどバックルが付いたタイプ。“育てる”というより“付き合う”って感覚に近いんですよね。はくほどにアタリが立つし、布の息づかいみたいなものがあって……。今日のコーデのなかで一番スペシャルかもしれません。ほんと、ヤバいです。
――今とはやっぱり作りが違う?堤 まったく違います。縫製も生地も芯があって、“本気”で作られてるんですよ。今の量産品だと、正直ここまで“もたない”と思います。昔の服って、時代の強さが入ってるんですよね。


――色が絶妙なインナーはどちらの……?堤 ’50年代のモヘアニットです。Vネックで、古着ならではの温度感というか、黒と赤の混ざり具合がたまらなくて。不良感が良いですよね(笑)。
これも光の具合で赤が浮いたり沈んだりして、レザージャケットとの相性がかなり良いんです。それも選んだ理由ですね。
ブーツは「シアーズ」。武骨でデニムとの馴染みが良いところも好きですね。

――アイウェアは?堤 「白山眼鏡店」です。主張しすぎないけれど、ちゃんと雰囲気が出る。掛けたとき“邪魔にならない感じ”が良いんです。
――ネックレスはナバホのネイティブジュエリーでしょうか?堤 滋賀のフォーティーナイナースで購入したナバホジュエリーです。ナバホ系を好きで集めてて、リングもそう。
――普段、コーディネイトを組むときに意識することは?堤 深く考えてはないですね(笑)。でも“バランス”だけは大事にしてます。
たとえば色みや素材の空気感。「これ合うかな? 悪くないかな?」っていう感覚的なところ。あとは“今日はこれを着たい”って一着があれば、それを起点に組み立てる感じです。
――古着の量もかなりありそうですが……“古着部屋”が存在したり?堤 6畳の一部屋を丸々クローゼット代わりにしてます(笑)。ジャケットはジャケットでズラっと並んでて、デニムはデニムで棚に積んでる感じですね。服に囲まれていると落ち着くんですよ。
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