One For All, All For Oneこそアドベンチャーに欠かせない資質

2日間の大会を通じて選考されるのは、日本代表にふさわしい卓越したアドベンチャー・スキルとタスクをやり遂げる強い精神力、仲間を励まし協力関係を築くフレンドリーシップ。わずか1名という日本代表の座を狙うライバル同士ではあるものの、同じ目的を目指す仲間でもある。
そしてこの状況をいかに楽しめるかも重要だ。
アレクサンドル・デュマの小説『三銃士』での名言である「One For All, All For One(1人はみんなのために、みんなは1人のために)」というチームワークの大切さに気づくことも、アドベンチャーに欠かせない。

出場者はタスクではチームで声を掛け合い、仲間を鼓舞。率先して面倒な役割を請け負い、タスクが終わればノーサイド。焚き火を囲み談笑する姿は、過酷なタスクをクリアした仲間の充足感に満ちていた。

予選会2日目は冷たい雨というさらに過酷な状況だった。オフロードは泥地に変わり、雨は視界を遮る。何より冷たい雨は体温を奪い、疲れが蓄積する。しかしそんな過酷な状況でもタスクをこなすタフな体力と精神力も、アドベンチャーには必須なのだ。
70年以上の歴史を経て構築されるフルタイム4WDがもたらす、圧倒的なまでの悪路走破性。サスペンション・ミッション・トラクションを路面状況に応じて最適化する「テレインレスポンス」システムを搭載。また周囲を360度映し出す「3Dサラウンドカメラ」や、リアカメラで後方視界を映像化する「Clea Sightインテリアリアビューミラー」など、最新装備も充実している。
競技に目を移すと、特別な装備であるウインチを使ったタスク「ウインチ&オフロード」は、障害物を固定するロープ技術に加え、安全性を確保するテンション管理、正確な操作が求められる。

また急斜面のオフロードは、雨でより滑りやすくなる。チームメイトの誘導に従い正確なルートを走破するスキルを競うタスクでは、常に危険と隣り合わせの状況下。
時には速さより安全を第一に考える判断力と、タフなシチュエーションに負けない精神力と行動力が必要とされる。
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