
トップス1枚では心もとないけれど、厚手のアウターを着るにはまだ早い。そんな今の季節、頼りになるのが「シェルジャケット」である。
アウトドアだけでなく街にも馴染む、優秀アイテム。アークテリクスやパタゴニア、モンベルetc. 都会の秋を楽しむ、5人のリアルなシェルジャケスタイルを追った。
【写真19点】「本格的な寒さが到来!活躍必至の「シェルジャケ」に洒落者が選んだのはアーク、パタゴニア、モンベル……」の詳細を写真でチェック ①モンベルを街で。オールブラックの都会派アウトドア

ジャケット=モンベル パンツ、シューズ、バッグ=すべて古着 眼鏡=ゾフ
▶︎野上さんのスナップをすべて見る野上優輔さん(27歳)モンベルのブラックシェル「サンダーパスジャケット」を主役に、パンツも同色で合わせた潔いワントーンコーデ。モンベル独自の防水透湿性素材「ドライテック」が用いられた軽量アウターは、街でも見掛けることが多くなってきたホットな一着である。
足袋タイプの白シューズがモードな印象と軽さを生み、コーデをアーバンアウトドアなテイストに纏めあげた。

② アークの機能美を活かす、ショーツと蛍光ソックスの軽快バランス

ジャケット=アークテリクス Tシャツ=フレッシュサービス パンツ=ディッキーズ シューズ=クラークス 眼鏡=ユニクロ 腕時計=カシオ リング=ティファニー
▶葛巻さんのスナップをすべて見る葛巻航大さん(22歳)防風・防水に優れたアークテリクスのオリーブシェルを、「ディッキーズ」のショーツで軽快に仕上げた上級者スタイル。足元のネオンイエローソックスが、控えめな配色のなかで軽快なアクセントに。
足元には、クラークスの黒ワラビーでちょいときれいめに。履き込まれてアジの出たスエードがまた渋い。


③ パタゴニアが主役の“青のグラデ”。休日を楽しむ理想のシェル使い

ブルゾン=パタゴニア シャツ=ユニクロ パンツ=ラッセル スニーカー=ニューバランス キャップ=ビームス バッグ=ポーター
▶︎佐々木さんのスナップをすべて見る佐々木 淳さん(37歳)子供と過ごす日には動きやすさが一番だ。「パタゴニア」のライトシェルに、ユニクロのストライプシャツをインして、ラッセルのシャカパンをコーディネイト。理想の休日着の完成である。色みを青で統一し、クリーンな雰囲気を醸しつつ、最後はニューバランスの「990 v6」グレーでコーデを纏める。
非の打ち所がないほど、今の空気感を纏った理想的な装いだ。

④ 黒とオリーブで魅せるコーデにデサント オルテライン

ジャケット=デサント オルテライン パンツ=レミレリーフ 靴=クラークスオリジナルズ 眼鏡=ギュパール
▶︎光正さんのスナップをすべて見る光正さん(27歳)雨の日こそシェルジャケットの真価が問われるときだろう。彼が選んだのは、年齢やシーン、流行に左右されない「真のモノづくり」を追求する「デサント オルテライン」の黒シェルだ。光沢を抑えたマットな素材感が、テックすぎず上品。都会の雨も楽しむ、そんな余裕を感じさせる。
オリーブのベイカーパンツを合わせてカジュアルなテイストも加え、アウトドア感を緩和しているのも流石だ。



⑤ 王道アウトドア×ユーモアに富む大人のカリマースタイル

ジャケット=カリマー パンツ=ユニクロ スニーカー=ザ・ノース・フェイス 帽子=フォーティーセブン 腕時計=アップル バッグ=ヱビスビール
▶︎浦さんのスナップをすべて見る浦 保秀さん(51歳)浦さんが着ているダークネイビーの「カリマー」のジャケット。軽量でありながら、撥水性、透湿性、防風性、耐久性などに優れた「パーテックス(PERTEX)」素材が採用されている。「ザ・ノース・フェイス」のトレッキングシューズで歩きやすさも担保。見た目も良くて快適なのがアウトドアアイテムの魅力である。
ボトムスにはチノを合わせた王道スタイルに、「YEBISU BEER(ヱビスビール)」ロゴトートで抜け感を。実用性とユーモアを両立した大人のカジュアルスタイルにあっぱれ!


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アークも、モンベルも、パタゴニアも……ブランドに頼るだけではなく、“どう街で着るか”が鍵。雨風をしのぐ機能性と、肩の力を抜いたスタイルの両立こそ、シェルジャケットの醍醐味である。