
1990年代のアメカジブームを30代で過ごした先輩たちは、現在アラウンド60歳。我々とかなり近い感性を持っていて当然といえば当然である。
街角を定点観測していると、洗練されたアメカジスタイルに身を包んだ先輩たちの姿が増えている気もする。例えば、こんな具合に。ああ、こんな60代に私もなりたい。
【写真4点】「アメカジを極めし3名の先輩たち」の詳細を写真でチェック ① ワークシャツ&ディッキーズを、色使いで新鮮に

シャツ=古着 Tシャツ=グッドオン パンツ=ディッキーズ シューズ=アディダス 帽子=チャグハット 眼鏡=不明 腕時計=ロレックス ネックレス=ナバホ バングル=ホピ ベルト=ロングディスタンス
▶古賀さんのスナップをすべて見る古賀昭光さん(60歳)ベージュのワークシャツにディッキーズという王道のアメカジスタイルを構築。アディマティックというセレクトも90年代を彷彿させる。素直に格好いい。
ただし、グッドオンのTシャツは褪色したブラウン、パンツはブルーグリーンのようなニュアンスカラー(おそらくオフィシャルでは「リンカーングリーン」と呼んでいる色)という色の組み合わせは実に新鮮で令和的だ。
で、ハットとパンツで色を合わせて統一感も意識。ネイティブアメリカンジュエリーの使い方もさりげなく、嫌味なし。すべてが巧みだ。
② なんかもう……ズルい! 配色もアクセ使いも完璧

シャツ=エフティーシー カットソー=ヘインズ パンツ=カーハート シューズ=トラヴィス・スコット×ナイキ 帽子=エイチダブリュードッグアンドコー 眼鏡=レイバン 腕時計=ロレックス ネックレス、バングル、リング、ベルト=すべてゴローズ
▶︎栗田さんのスナップをすべて見る栗田宏久さん(60歳)こちらもワークテイストなアメカジに仕上げた栗田さん。シャツはエフティーシー、インナーはヘインズ、ワークパンツはカーハートのダブルニーという武骨なチョイスが確かな説得力を放つ。
淡めのカーキに淡めのキャメルというカラーパレットも美しく、肩肘張らないリラックス感の醸成にも貢献。しかも足元はトラヴィス・スコット仕様のナイキ、キャップは人気急上昇中のエイチダブリュードッグアンドコーを選ぶなど、トレンド感も抜かりなし。
さらにゴローズのアクセサリーにロレックスと、付け入る隙がないほど完璧な布陣で各所をカバー。なんかもう、ズルい!
③ リジットデニムで若々しく、清潔感もたっぷり

シャツ=ザラ デニム、シューズ、リング=すべて不明 帽子=ヒューマンメイド 眼鏡=ディータ 腕時計=ロレックス ネックレス、ブレスレット=ともにクロムハーツ
▶︎篠田さんのスナップをすべて見る篠田瀬里奈さん(62歳)あまりの若々しさにビックリ。上下のデニムを清潔感たっぷりのリジットで合わせれば、こんなにもフレッシュに見えるらしい。
サイズ感も太すぎず、細すぎず、裾はジャストレングスで設定。よく見ればヒューマンメイドのキャップまでリジットデニムで統一するなど、隅々まで計算され尽くされている。
そしてやはり、腕元ではロレックスの“ペプシ”が光り、しかもバンドはクロムハーツ仕様。ニクいくらいに格好いい。いやはや、脱帽です。
◇
そもそもファッションに年齢など関係ない。スタイルを楽しむ気持ちがあれば、いつまでだって進化する。そんな格好いい先輩たちの姿に、心から拍手を送りたい。
繰り返す。こんな60代に私もなりたいっ!