「展示物はすべて、生産者から来場者への問いかけです」ディレクター兼デザイナー 吉永幸善氏
連載「The BLUEKEEPERS Project」とは……2025年夏。大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」リボーンチャレンジエリアに、バイオプラスチックを携えた企業が集結した。主導したのは西日本プラスチック製品工業協会。
「Nature Positive from bio plastics」というテーマのもと、8月19日から25日までの1週間、来場者を楽しませ、そして考えさせるきっかけを与えてくれた。
今回は展示された「バイオプラスチック」製品を実物写真とともにご紹介していこう。きっと、環境に対して思いが変わる一助となるはずだ。
▶︎すべての写真を見る 廃棄物が価値に変わる瞬間
ワカクサの物流用パレット奈良県葛城市のワカクサは、農業廃棄物であるパームのフサとバイオプラを組み合わせた物流パレットを開発。強度は従来品をわずかに上回り、処理に困っていたフサを有価で購入することで農家の所得向上にもつなげている。京都大学・同志社大学と連携し、流動解析や金型設計の見直しを繰り返した3年間の挑戦の成果だ。
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