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すべての写真を見るゴア社とBIONIC社は、コスタリカ・コバノ地区における海洋プラスチックごみ問題の解決を目指し、共同プロジェクトを2020年に立ち上げた。
コバノ地区ではリサイクルインフラが未整備で、雨期に深刻化する沿岸地域のごみ流出が問題となっていた。それらを防ぐため、現地で回収した廃棄プラスチックを再利用した「ゴアテックス ラミネート」を開発。資源循環の仕組みを築くと同時に、環境配慮型の高機能素材として注目を集めている。
そして今年「ザ・ノース・フェイス」から、このゴアテックスを採用したプロダクトが満を持してリリースされた。

ゴア社の先進的な延伸ポリエチレンメンブレンと、BIONIC社のリサイクル生地。この2つを組み合わせた「ゴアテックス ラミネート」が誕生した。
表面に使われるポリエステル生地のうち、50%はコスタリカ沿岸で回収された海洋プラスチックを再利用。残りの50%も自治体由来のリサイクル素材を活用している。
高い耐久防水性・防風性・透湿性を持ち、なおかつゴア社の厳格な品質基準をクリアした、まさに“環境配慮と機能性の両立”を体現した次世代ファブリックなのだ。
「マウンテンラウンダージャケット(メンズ)」4万2900円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560)
このラミネートを採用した、次世代ゴアテックス プロダクトが「ザ・ノース・フェイス」の2025年春夏コレクションより登場。日本のパートナーブランドでは初めて素材として取り入れられた。
ゴアテックス ラミネート3層構造の防水透湿性と耐久性のバランスが良いシェルジャケット。表生地は適度な厚みを持つ50デニールのポリエステル素材を、裏地には原液着色生地を使用。どちらも100%リサイクルのポリエステルで、ただならぬ企業努力を感じる。
フロントはダブルフラップで防水性を高め、左右のスランティングポケットもフラップ付きで雨などの浸入を軽減。ワンハンドアジャスター対応のフードは、ヘルメットの上からかぶれる設計で機能性も申し分ない。
ミドラーの上から重ね着をしやすいボックスシルエットで、コンパクトに収納できるスタッフサックが付属。エントリーユーザーにも使いやすく、幅広いシーンで活躍すること間違いナシだ。
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自然とより身近なアウトドアブランドだからこそ、環境負荷の低減には人一倍熱意を注ぐ。そんなブランドたちから信頼の厚い「ゴアテックス」は、黒子役でありながらも存在感を放ち続けていくに違いない。
[問い合わせ]日本ゴア合同会社https://www.gore.co.jp/[商品に関する問い合わせ]ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560