
タックインの再評価もあってか、にわかに注目が集まっているベルト界隈。ただし’90年代のデカバックルのような過度なアピールは影をひそめ、あくまでさりげないアクセントとしての起用法がメジャーのようだ。ってことで、上手な付け方をSNAPで確認していこう。
【写真9点】「ベルト合わせが上手な洒落者3名」の詳細を写真でチェック① ユニークな柄×柄をモードな力業でこなす

シャツ=プレイコムデギャルソン パンツ=コムデギャルソンオムプリュス シューズ=アダムキメル 帽子=ナイキ 眼鏡=アイヴァン ベルト=ウルフズヘッド ウォレットチェーン=ジュディブレイム
▶中立さんのスナップをすべて見る中立 遼さん(39歳)“ギャルソン”で揃えたシャツ&超ワイドパンツで、色も幅も異なるストライプ同士を掛け合わせ。ユニークな柄×柄を、モードな力業で有無をいわせずこなしてみせた。
両者をつなぐベルトは、千駄木の老舗ショップが手掛けるオリジナル。細身のシンプルタイプながらスタッズの主張は十分で、服にもピンクの挿し色にも負けない存在感を発揮。


② シルエットメイクも配色もベルトがキモ!

Tシャツ=ギャップ デニム=ユニクロ シューズ=ジーエイチバス 眼鏡=古着 ベルト=リーバイス
▶高辻さんのスナップをすべて見る高辻雄乃さん(23歳)ややルーズなTシャツをフレアデニムにぎゅっと仕舞い込み、ベルトでしっかりと“蓋”をする。シルエットの見せ方にこだわった、個性派ミニマリストである。
色使いも特筆。上下でネイビーの繊細なグラデーションを描きつつ、青系とすこぶる相性のいいブラウンのレザーベルトを効かせる。シンプルながら雰囲気満点!


③ 魅惑のモノトーンは全方位隙なし

カットソー=マリオンヴィンテージ パンツ=古着 シューズ=ボッテガヴェネタ 眼鏡=ジンズ ベルト=コムデギャルソン 靴下=靴下屋 リング=トムウッド リング2=シハラ
▶マリエさんのスナップをすべて見るマリエさん(34歳)ウェアは白でまとめて、それ以外は黒で揃える。ただし、ハードに染められたピンクの髪色は除く。アートなまでに仕上げられた色彩感覚に、まずは目が奪われるはずだ。
上はタイトで下はゆったり、ギャップあるシルエットも印象的。ベルトのシルバーとシューズのゴールドで奏でるバックルのリズム感、セクシーなバックスタイルなど、全方位隙なしでココロまで奪う!

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装いにアクセントをつける働きはもちろん、全体のシルエットをうまく変化させたり、ほかの小物と合わせて相乗効果を狙ったり。あらためて、“単体”ではなく組織として考えるのがベルトマスターの心得と再認識。楽しく、自由に、縛られず。ベルトを日常に組み込もう!