
“フマジメ”に、テキトーに着る。OCEANSがかねてから推す、気持ちいいシャツの楽しみ方である。ラフで、ラクで、洒落てる。そんなマインドは、いよいよジャケットにも本格的に派生。巧みな合わせで粋に着流す匠たち3人、そのテクニックに迫っていこう。
【写真7点】「テーラードジャケットだって“不真面目”に」の詳細を写真でチェック① ボーダー&スカーフで楽しくリズムメイク

ジャケット、パンツ=ともにブラウン.OC Tシャツ=アナトミカ スカーフ=ドレイクス シューズ=ジェイエムウエストン バッグ=ルイ・ヴィトン 腕時計=グランドセイコー バングル=ATSA バングル2=ジョーシルバー
▶︎OCさんのスナップをすべて見るOCさん(42歳)まずは韓国・ソウルで見つけた着流しマスターから。紺ブレの品の良さはそのままに、ボーダーカットソーと首元のスカーフ使いで爽やかに楽しくリズムメイク。上手い。
ややワイドなパンツを合わせたため、リラックス感も十分。アイウェアと“ヴィトン”のバッグで色を揃え、ベレーでハズすという小技も効く。やっぱ上手い!

② 軽快かつ“フマジメ”にテーラードを遊ぶ

ジャケット、Tシャツ、靴=すべて古着 デニム=リーバイス 眼鏡=ジャックデュラン バッグ=不明
▶︎岡㟢さんのスナップをすべて見る岡㟢滉貴さん(31歳)Tシャツ&デニムという王道スタイルに、ジャケットを羽織る。よりシャツに近い感覚で満喫する軽快な“フマジメ”スタイル。躍動感のある胸元のチャームも、快活さを強調する。
かたや“色目線”で見れば、深みのあるモノトーングラデーションを形成。ヌケとアクセントを両立するピンクグラフィックの白Tというチョイスも素晴らしく、文句なしに洒落てる。

③ 余裕と貫禄たっぷりの色使い

ジャケット=メゾン マルジェラ シャツ=ユナイテッドアローズ ネクタイ=アルクーリ ショーツ=ポロ ラルフ ローレン サンダル=トゥモローランド 腕時計=ロレックス
▶︎岩本さんのスナップをすべて見る岩本浩明さん(40歳)ジャケット自体はマジメに着こなしつつ、合わせで“フマジメ”に魅せた玄人の選択。言わずもがな、トップスのブルーグラデと黄色いショーツの対比が装いのハイライトだ。
ただし、小物の扱い方にも洒落者の流儀が確かに。大定番配色のブルー×ブラウンを念頭に置き、ニットタイとベルト、サンダルの色味を揃える。余裕も貫禄もたっぷりだ。

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マジメに遊んで、フマジメに装う。このバランスを知ることこそ、粋な大人の嗜み。シャツ同様、ジャケットもときには堅苦しく考えすぎず、等身大の楽しみ方を模索したい!