
“IMPROVISATION(即興)”をコンセプトに掲げるブランド「BODYSONG.(ボディソング)」が、大阪・関西万博の施設スタッフ向けユニフォームを制作した。
古着を解体し再構築するアップサイクルのプロセスを経て、サステナブルかつ唯一無二の一着に仕上がっている。
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本プロジェクトに関わることになった経緯は、スタイリスト・森田晃嘉の参加がきっかけだった。
森田氏が制作パートナーを探すなか、今年2月に開催された「roop Award 2024-2025」
※の受賞者であるBODYSONG.に白羽の矢が立ち、両者の協業が開始。
大阪・関西万博のテーマである「未来社会のデザイン」に着目し、単純にユニフォームを作るだけでなく、不要になった衣類を甦らせることで資源循環を実現したのが特徴だ。
※衣類アップサイクルデザインコンテスト。大丸松坂屋百貨店が運営するファッションサブスク “AnotherADdress(アナザーアドレス)” が主催。
素材となる古着は、リユース企業「ECOMMIT(エコミット)」が全国から大規模に回収した古着や不用品から、独自の基準で選別した白いシャツが中心となっている。
これらのアイテムを一つひとつ解体・再構築し、数百着規模のスタッフユニフォームとして生まれ変わらせた。


ユニフォームのデザインには、BODYSONG.が得意とするランダムなパッチワーク手法を採用。これにより同型の白シャツであっても一点一点異なる表情が生まれている。
BODYSONG.が持つデザインへのこだわりとパッチワークの技法が高度に融合し、普段使いもしたくなるデザインに仕上がった。

今回の万博ユニフォーム制作を通じて培った知見と技術で、BODYSONG.は今後もリメイク作品でサステナビリティとクリエイティビティを両立する新たな価値提案に挑み続けていく。