連載:俺のクルマと、アイツのクルマ男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
【写真10点】「M-1優勝で買ったゲレンデは「目立ちすぎた」フット岩尾が“ちょうどいいクルマ”に求める3つの条件」の詳細を写真でチェック■58人目■
岩尾望(49歳)
岩尾望 ●1975年、大阪市出身。1999年に後藤輝基と「フットボールアワー」を結成し、ボケ担当として活躍。趣味はファッション、アイドル、フェス。10月10日(金)に開催されるACIDMAN、DragonAsh、ROTTENGRAFFTYの3マンライブ「IWA ROCK」をプロデュース。一人フット【岩尾望のYouTubeチャンネル】も好評配信中。
フォルクスワーゲン ゴルフ8

1.5Lターボエンジンにマイルドハイブリッドシステム(eTSI)を組み合わせた先進モデル。岩尾さんが選んだ「eTSI Style Platinum Edition」は豪華オプションをフル装備。
上質な内装や安全運転支援機能、パワフルでスムーズな加速と高い燃費性能を備え、日常使いからロングドライブまで快適にこなせる、バランスの取れた欧州車らしい1台。
人生初めてのクルマはM-1の賞金で買ったゲレンデ

小声でボソボソ呟いたかと思えば、突然大きな声を張る。言葉選びが繊細だと思えば、毒気や自虐を吐く。マイペースな間合いと独特なセンスで知られる芸人、フットボールアワーのボケ担当、岩尾望さんの「俺のクルマ」に迫る回。
運転は不得意だがドライブ好きという岩尾さんは、「クルマに詳しいわけでもなく、大きなこだわりもない」と受け身の姿勢。だが、愛車遍歴は意外と多く、32歳で初めて買ったクルマから数えて今の愛車で7台目。初代は記念すべき、M-1優勝のご褒美だったという。
「2003年のM-1優勝で手にした賞金500万円で、人生初のクルマとしてメルセデス・ベンツのゲレンデを購入しました。僕らが優勝したのは3回目の大会。歴史が浅く、賞金の使い道に注目が行く時代だったんですよ。何か大きな買い物をしたほうがわかりやすいということで、前々から格好いいと思っていたゲレンデを買いました」。

ゲレンデに魅力を感じていたのは本心で、事実、6年半も乗り続けたとのこと。だが同時に、世間の期待に応えようとしたのも本音だったと語る。
「M-1で優勝して高級車を買って、東京の街を乗り回す。これって、上京する芸人の成功を象徴してるじゃないですか。僕みたいにギラギラしてない人間がそれをやったら面白いんじゃない? というキャラ付けも当時はありました。
6年以上乗ったんでそれなりに気に入っていましたけど、やっぱりゲレンデは車高もあるし目立ちすぎた。もう少し大人しいクルマがいいなと思って買い替えることにしたんです」。
2/4